Google広告では直近部分一致のアップデートがあったり、ユーザーの検索意図と表示させる広告の関連性の改善に力を入れています。

【Google広告】進化した部分一致!部分一致をうまく活用してパフォーマンスを改善しよう。

Google広告のマッチタイプについては、今年、絞り込み部分一致がなくなったりと大きなアップデートがありましたが、それ以外にもユーザーが検索した検索語句に対して、アカウントに設定しているどのキーワードを選定するかという優先順位も改善されています。

キーワードのマッチタイプの優先順位についてはいろいろな記事で書かれていますが、いまだ過去の記事が検索結果の上位に出ていて混乱する部分があると思いますので、2021年10月時点の最新版を記載します。

マッチタイプの優先順位

ユーザーが検索した語句に対して、Google広告で複数のキーワードを購入している場合、どのキーワードが選定されるのか。

2021年10月現在、以下がその優先順位です。

  1. 検索語句と同一の完全一致キーワード
  2. スペル修正された検索語句と同一の完全一致キーワード
  3. 検索語句と同一のフレーズ一致キーワードまたは部分一致キーワード
  4. スペル修正された検索語句と同一のフレーズ一致キーワードまたは部分一致キーワード
  5. 関連性と広告ランクの最適な組み合わせを含むキーワード

まず、完全一致キーワードは、常に他のマッチタイプよりも優先されるようになっています。
(以下の検索語句とキーワードはあくまで例です。)

例)
検索語句 :youtube
キーワード:[youtube] (完全一致)

2の「スペル修正された検索語句」とは、スペルミスした検索語句のことで、Google 検索結果ページに「次の検索結果を表示しています:」というメッセージとあわせて表示される場合を指します。

例)
検索語句 :youtube
キーワード:[yourtube] (完全一致)←打ち間違い

スペル修正されている場合、Googleの検索結果で以下のように表示されています。

Google検索結果スペル修正

次に完全一致以外のマッチタイプで検索語句が同一の場合です。

例)
検索語句 :youtube
キーワード:”youtube” (フレーズ一致)

その次にスペル修正した検索語句のキーワードと同一の場合の順番となります。

例)
検索語句 :youtube
キーワード:yourtube (部分一致)←打ち間違い

最後の5については、検索語句と同一でなかった場合は、最も関連性の高いキーワードが広告表示に使用されます。

例)
検索語句 :youtube
キーワード:youtube プレミアム (部分一致)関連性が高い
キーワード:youtube ceo  (部分一致)関連性が低い

関連性の高い「youtube プレミアム」が選定

関連性の高いキーワード候補が複数ある場合は、広告ランクが加味されて選定が決定するようです。

今回の変更点

今回の変更点は以下の2つです。

  • フレーズ一致、部分一致でも検索語句と同一のキーワードが優先して選定される
  • 検索語句と同一でなかった場合、広告ランクと関連性が加味して選定される

以前は広告ランクによりどのキーワードが使用されるかが決まっていたため、意図しないキーワードが選定されることがありましたが、今回の変更で検索語句がマッチしている方が優先
そして、検索語句が同一ではない場合は、広告ランク以外に「関連性」を加味して選定されるように変更になっています。

これにより、ユーザーの検索意図と広告のマッチング率が高まることが期待されます。

関連性とは具体的に何か

具体的に関連性とは何を見ているかというと、以下の3つになります。

  • 検索語句の意味
  • 広告グループ内のすべてのキーワードの意味
  • 広告グループ内のランディングページ

今回の変更によるアカウント構成への影響

以前の記事でご紹介した部分一致のアップデートや、今回のキーワード選定の仕様変更によって、アカウントの構成やキーワードのグルーピングも再考するタイミングかもしれません。

少し前までは機械学習をなるべく早く促進させるためになるべくキーワードを束ねる(CVデータを多く、早く蓄積するため)、そして広告カスタマイザを使って検索語句とタイトル、説明文のマッチ率を高めるといった運用が主流だったかと思います。

ただ、今回の「関連性」を重視する変更を踏まえると、以下の点を十分考慮して構成を考えたほうが良さそうです。

  • 近しいテーマのキーワード群で広告グループを構成する
  • キーワード群にマッチしたランディングページを用意する

機械学習優先の”とりあえずなるべくグループをまとめる”という風潮から、もう少し広告グループの”テーマ”を意識すべきかと思います。

ただ、これは原点に返るといったほうがいいかもしれません。
もともとはキーワードと広告とランディングページはそれぞれ関連性があるもので構成されるべきもので、最近その関連性の観点がやや薄れていただけかなとも思います。

いやいや、ちゃんと意識しているよという方ももちろんいらっしゃると思いますが、直近は機械学習ありきで、機械学習を促進させるためにまとめたほうがいいんです!という若干テーマを無視した流れが業界全体にあったかなという気がしています。

ユーザーの検索意図と表示させる広告のマッチ率の改善によって、よりユーザーにとってもメリットのある広告が表示されるようになります。

今回の仕様変更に伴い、再度アカウント構成、広告グループの構成を見直してみるのはいかがでしょうか?

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。

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