多くの広告主が広告を配信することで重要視している着地点は、購入や問合せなどの着地点である「コンバージョン」ですよね。多くの運用者は最終成果のページにコンバージョンタグを埋め込み成果として判断しているかと思います。しかし、最終的な着地点に行くまでにユーザーは、店舗情報や会社概要、料金ページ、問い合わせフォームなど様々なページを経由してコンバージョンに至るケースが多いです。マイクロコンバージョンは、最終的なコンバージョンに至る前段階のユーザーのアクションのことを言います。マイクロコンバージョンを設置することによってユーザーの行動を分析し、サイト改善などに役立つ指標の一つです。

 

マイクロコンバージョンとは?

マイクロコンバージョンとは、購入や申込など最終的な着地点となるコンバージョンの前段階(中間地点)に設置するのが一般的です。例えば一般的なECサイトの購入の流れは、LP→入力フォーム→確認画面→購入完了(コンバージョン)になりますよね。この「購入完了」前の「入力フォーム」と「確認画面」がマイクロコンバージョンとして設置できるポイントです。

 

マイクロコンバージョンはどんなときに設置する?メリットは?

コンバージョンに至るまでのハードルが高かったり、予算が限られている

ECサイトで商品が高額だったり、広告が少額の場合などでコンバージョンデータが月に数件した取れないような場合、サイトが悪いのか?広告が悪いのか?コンバージョンが少ないと何が悪いのか判断できないですよね。そのようなとき、マイクロコンバージョンを設置することで、どの程度のユーザーがコンバージョンの一歩手前まで来てくれているのかを把握することで、課題の発見やサイトの改善などにも役立ちます。

 

コンバージョンが少なくてもキーワードの良し悪しの判断ができる

月に2,3件しかコンバージョンが獲得できない場合、設定しているキーワード良し悪しや検索語句からの除外キーワードの追加など、判断するのが難しくなりますよね。そのような場合にコンバージョン手前まで行動を起こした数である、マイクロコンバージョンが把握できれれば単価の抑制やキーワードの停止など、運用の最適化がしやすくなるメリットもあります。

 

機械学習を上手く回せるようにする

今や、Google広告で機械学習を上手く回すようにするのは当たり前になっていますよね。しかし、この機械学習を活用するためにはデータの蓄積が必須になっています。例えばコンバージョンデータに基づいて機械学習を上手く回すためには「過去30日間でコンバージョン数が50件以上」のデータがあることが推奨されています。この数字は結構ハードルが高く、月に数件しかコンバージョンが取れないアカウントでは一生機械学習を上手く活用できないですよね・・。そのようなときにマイクロコンバージョンを設置してコンバージョンデータを増やすことで自動入札の精度を高めてくれるメリットがあります。

 

マイクロコンバージョンの設定方法

通常のコンバージョンと同じ要領でコンバージョンアクションを作成します。カテゴリに関しては、ページビューや申込、購入など目的に合ったものを選べばOKです。コンバージョンのカウント方法は「1回のコンバージョン」に設定することをオススメします。

 

コンバージョンとマイクロコンバージョンの確認方法

Google広告やYahooの管理画面ではマイクロコンバージョンと通常のコンバージョンが分かられて表示されないため、管理が大変になってしまうデメリットもあります。そのためレポートを抽出するときや管理画面でコンバージョン数を確認する場合は、管理画面の「分類」から「コンバージョンアクション」を選択すると、コンバージョンとマイクロコンバージョンのそれぞれの数を確認することができます。

 

 

 

 

マイクロコンバージョンは、最終的にコンバージョンを増やすための施策です。マイクロコンバージョンを上手く活用することで、機械学習の自動入札の精度を上げることにつながります。また、マイクロコンバージョン数が多いのに最終的なコンバージョン数が明らかに少ない場合は、コンバージョンにつながらない、何かしらの原因があることも考えられます。そのようなときにはサイトの改善を行うことで、コンバージョンにつながりやすくなることもありますので、施策の1つとして活用してみることをオススメします。

 

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Ryoko Furudate

子育てとデジタルマーケティングを両立させるママさんディレクター。Google広告黎明期から運用に携わる。女性ならではのきめ細かい対応でクライアントの成果を上げることを得意としている。