管理画面で費用やコンバージョン数やCPAなどのデータチェックは欠かせない作業ですが「最適化案」の確認はしていますか?
Google広告は機械学習が主流になってきている中で自分のアカウント構成がベストな状態なのかを把握するのは難しい面がありますよね。そのようなときに便利なのが「最適化案」のチェックです。今回は、「最適化案」「最適化スコア」についてご紹介したいと思います。
Google広告の最適化案・最適化スコアとは?
最適化案とは、より良い掲載結果を得るためにGoogle広告アカウントの設定がどの程度最適化されているのかを示す数値です。アカウント全体の掲載結果の改善や入札単価の調整、キーワードの追加、広告文の改善などが、Google検索トレンドに基づいて自動生成されます。
最適化スコアは0%~100%で表示され100%になればアカウントは最も最適化されている状況となります。ただ、最適化スコアは実際のプロモーション目標値に対して計算されているわけではないので「最適化スコア向上=プロモーションの向上」とはなりません。そのため、最適化スコア数値とプロモーションは別として考えるようにしましょう。
最適化案の確認方法
管理画面の左側より「最適化案」を選択します。
最適化案を選択すると、現在の最適化スコアと最適化案が表示されます。
最適化案の種類
広告と広告表示オプション
「広告と広告表示オプション」に関する最適化案では、広告を微調整したり、新しい広告を作成したり、成果の高い広告を最も頻繁に表示したり、広告を最適な広告グループにまとめたりできます。特に、広告表示オプションに関する最適化案タイプを使用すると、広告掲載の効果が最大限に高まり、広告のクリック率(CTR)の向上につながります。具体的には、次のような最適化案が表示されます。
自動化されたキャンペーン
「自動化されたキャンペーン」の最適化案では、キャンペーン管理がシンプルになり、自動入札、ターゲティング、広告作成で成果を最大限に高めることができます。具体的には、次のような最適化案が表示されます。
入札単価と予算
「入札単価と予算」に関する最適化案では、ビジネス目標に応じた最適な入札戦略を見つけ、予算による制限の発生を防ぐことができます。具体的には、次のような最適化案が表示されます。
キーワードとターゲット設定
「キーワードとターゲット設定」に関する最適化案では、お客様の商品やサービスに関心を持っているより多くのユーザーに広告を表示できるようになります。具体的には、次のような最適化案が表示されます。
問題の修正
「問題の修正」に関する最適化案は、アカウントに関する問題を解決し、そのアカウント全体の健全性と掲載結果を改善するのに役立ちます。具体的には、次のような最適化案が表示されます。
広告の候補
広告の候補とは、既存の検索ネットワーク キャンペーンのパフォーマンスの向上が見込める広告のパターンのことです。広告の候補は、アカウントの [最適化案] ページに表示されます。これらを確認し、適用するか非表示にするかを選択します。
個人的には、広告と広告表示オプションの最適化案については反映させることが多いです。特にレスポンシブ広告のアセット追加など設定キーワードや検索語句に基づいて、最適化の提案をしてくれるので、それを含めてアセットの追加を行うと広告の有効性の向上にもつながります。
最適化案が適切でない場合は非表示に
キャンペーンによっては、入札戦略やキャンペーンの自動化の最適化案が表示されていても、手動で調整を行いたいという場合もあるかと思います。そのような場合は、最適化案を非表示にすることをオススメします。
最適化案の右上にある縦三点リーダをクリックします
「すべて非表示にする」を選択
任意の理由を選択し「すべて非表示にする」を選択
まとめ
リアルタイムのデータに基づいて更新されるため、定期的に確認をすることでパフォーマンス向上にもつながっていきます。ただ、アカウントによってKPIが違うので、必ずしも最適化案の提案がベストということにはなりません。必ずしも最適化スコアを100%にしなくてはならないということではないので、提案が現在のアカウントに本当に必要な改善なのか?そこをしっかりと見極めつつ、最適化案を上手く活用するのが良い運用につながっていくと思います。
Ryoko Furudate
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