今回はMeta広告の中で、紛らわしいAdvantageオーディエンスとAdvantage+ オーディエンスの違いを整理していきたいと思います。

そもそもAdvantage○○とは

Meta広告でよく聞く、Advantage○○。
これはMeta Advantageという、MetaのAIを活用した自動広告製品です。
オーディエンスや広告、入札、配信面それぞれにこのAdvantageとつくオプションがあります。

概要はこちらにありますが、
https://www.facebook.com/business/help/733979527611858?ref=search_new_2

現在、オーディエンスにおいては以下の4つが存在しています。

Advantage+ オーディエンス
Advantage詳細ターゲット設定
Advantageカスタムオーディエンス
Advantage類似オーディエンス

今回はそれぞれの違いを見ていきます。

各製品について

Advantage+ オーディエンス

上にあげた4つのオーディエンス自動化の中で最もAIを活用しており、一番パフォーマンスが期待されるオプションです。
過去のコンバージョンデータやピクセルデータなどに基づき、配信するオーディエンスを自動で見つけてきてくれます。

※注意点1
アカウントによっては興味関心などの詳細ターゲット設定が行えません。
というよりもデフォルトでは詳細ターゲット設定はできないもので、一部のランダムに選ばれたアカウントだけが詳細ターゲット設定を同じ広告セット内で設定できるようです。
詳細ターゲット設定も併用できるのは、Advantage+オーディエンスのアップデート版で、まだテスト段階のため一部の広告アカウントでしか設定できないものとなっています。
逆に言えば、そもそもAdvantage+では自動でターゲットを選定してくれるため、詳細ターゲット設定をする必要がないといえるほどの機能だとも言えます。

※注意点2
最低年齢を18~25歳の間で選ぶ必要があります。
そのため、例えば50歳以上限定の商材など、明確に年齢の縛りがある商材では注意が必要です。

 

Advantage詳細ターゲット設定

パフォーマンス向上の機会をシステムが検知した場合に、設定した興味関心など以外にも広告を配信するオプションです。
こちらは、地域・年齢・性別などにおいては運用者が設定した情報から拡張することはありません。
そのため、明確に年齢の縛りがある場合はAdvantage+オーディエンスよりもAdvantage詳細ターゲット設定の方がよいかもしれません。

Advantageカスタムオーディエンス

パフォーマンス向上の機会をシステムが検知した場合に、設定したオーディエンスなど以外にも広告を配信するオプションです。

Advantage類似オーディエンス

パフォーマンス向上の機会をシステムが検知した場合に、設定した類似オーディエンスなど以外にも広告を配信するオプションです。

 

Advantage+オーディエンスが最もAIを活用した機能であり、その他の3つは手動で設定したオーディエンスからパフォーマンス向上が期待できる場合にオーディエンスを拡張するものです。年齢・性別などの縛りがある場合はAdvantage+オーディエンスを使うかどうかに気を付けましょう。
まずはそれぞれのオーディエンスを試してどの手法が効果が出るか試してみましょう。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。