インターネット広告を活用してマーケティング施策を実施する際、広告予算が多い大企業であれば「見込客にリーチしうる全ての広告を利用」すればいいと思います。そのような企業はマーケットシェアを高める為に日々マーケティング活動していますので、出来るだけ多くの見込客とタッチポイントを作りたいと考えることが多いからです。
しかしながら、全ての企業が同じように多くの広告予算を持っているわけではありません。特に小規模企業や零細企業は、月間数万円~数十万円の限られた広告予算をどう使っていくかという状況であることがほとんどです。そのような場合によく聞かれるのが「Google広告とYahoo広告の両方をやるべきか?それともGoogle広告かYahoo広告の一方だけをやるべきか?」というご質問です。今回はそれに回答していきます。
結論:Google広告だけに投資することを推奨
最初に結論から述べますと、広告予算が1カ月あたり数万円~数十万円と限られている場合、Google広告だけに絞って広告配信することをお勧め致します。
現在のインターネット広告は機械学習を活用した広告配信が主流になってきており、機械学習には「大量の学習データが必要」ですので、限られた広告予算を複数の広告へ分散投資すると「どの広告でも成果が出ない」という状況になりかねません。機械学習の精度を向上させてマーケティング目標を達成する為に、限られた広告予算なのであれば「どれか1つの広告に絞って投資する」というスタンスをとりましょう。
なお、どれか1つの広告に絞る際は、「伸びしろが大きい=より多くのユーザーリーチが狙える」という観点で広告選びを行うと良いです。少ないユーザーにしかリーチできないような広告の準備・運用に時間をかけるよりも、その逆の広告に対して準備・運用を行う方が効率よいからですよね。利用しているユーザー数が圧倒的に多いのがGoogleとなりますので、日本でインターネット広告を1つだけ利用するとなれば、Googleの1択で決まりとなります。
Googleを利用するユーザーが圧倒的に多い
具体的にGoogleを利用するユーザーはどのくらいの割合となっているのか。それは「日本のGoogle利用ユーザー割合=約75%(※2021年10月5日時点)」です。日本のYahoo利用ユーザー割合は約20%(※2021年10月5日時点)ですから、Google利用ユーザーはYahoo利用ユーザーの約3.75倍も多いということになります。(参考:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/all/japan)
今回は以上です。同じ工数・労力をかけるのであれば、伸びしろのあることにそれら等の経営資源を投下する方が効率よいですよね。何となく「Yahooを使っている人も多いよね」と思っている方も少なくないと思いますが、どのくらい多いのかを具体的な数値で見れば、YahooよりもGoogleに対して対策を講じた方が良いのは明らかだと思います。限られた広告予算を手堅く使うのであれば、しっかりとまずはGoogle対策して、それが済んだらYahoo対策も行っていくようにしましょう!
Akira Kodaka
最新記事 by Akira Kodaka (全て見る)
- Google広告:レスポンシブディスプレイ広告のアセットはそれぞれ1個ずつ設定するだけでもいいの? - 2025-04-15
- 採用関連情報:1日あたりの平均残業時間について - 2025-04-09
- 運用型広告:マイクロコンバージョンは必ず計測すべきなのか? - 2025-04-01