前回は除外キーワードについて触れましたが、今回はクエリ追加時のマッチタイプについて書きたいと思います。

クエリの追加方法として、コンバージョンしたクエリを完全一致で追加というのが良くあるやり方だと思います。なんとなく、完全一致のほうが優位性があると思っている方もいらっしゃると思います。

実際は完全一致だから優位性があるということはなく、キーワード登録する時のマッチタイプはその語句そのもの(+揺らぎ含む)でしか出したくないか(完全一致)、拡張しても良いか(部分一致)の違いだけです。ついでにいうと、完全一致で追加したから品質が良くなるということもありません。

また、コンバージョンしたクエリだけだと非常に少ない検索数のものだけ追加することになったり、追加する量(データ)が少ないケースが多く発生し、追加する影響度合いが少ないです。

結論、どのマッチタイプで購入すべきか?

さて、ではどのマッチタイプで買えばよいかというと、「部分一致」です。
これは前回、除外キーワードの記事でも書きましたが、検索語句レポートからクエリをキーワードとして追加する時のデフォルトのマッチタイプは「部分一致」です。つまり、システム的に推奨しているのは「部分一致」ということになります。結局キーワードとして登録するということですから、広くターゲティングしましょう。

また、コンバージョンしたキーワードだけに限らず、一定の検索数、クリック数があるクエリも追加対象とするのが良いでしょう。「1週間で10クリックあるもの」など自分で閾値を決めて追加するのが良いと思います。

  • マッチタイプは基本、部分一致
  • 一定の検索数、クリックがあるクエリも追加

前回も書きましたが、検索語句はバラエティに富んでいて、完全一致だけで網羅できるものではありません。広くターゲティングして、網を広げましょう。関係ない検索語句で反応する場合は、除外するだけです。

除外キーワードについては前回の記事をご覧ください。

【リスティング広告運用のコツ】キーワードのマッチタイプと除外キーワード

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。