本日はリスティング広告(以下サーチといいます)の成果を上げるためのコツを書いていこうと思います。
主観も入ってますので違う意見もあるかと思いますが、運用の参考になると幸いです。

今回は新たなキャンペーン作成時を想定してお話ししようと思います。

キーワードのマッチタイプはどうするべきか

最初にキャンペーン作成時によくやりがちなこととして完全一致やフレーズ一致で登録キーワードを絞りすぎることです。
これによって確かに変なクエリに拡張することは少なく、成果も安定するかもしれません。
しかしながら、最初のタイミングであまり絞りすぎるとその後の拡張余地がありません。
実際に検索語句レポートを見てもらえばわかりますが、われわれが普通に考えても思いつかないような検索語句で検索されています。それをキーワードとして事前に把握して完全一致やフレーズ一致で網羅することは不可能です。

よって、最初はできるだけ部分一致(または絞り込み部分一致)を使うと良いでしょう
(もちろんあえて拡張させたくない場合は別)
これによって関連する文字列で検索された場合も拾ってくれます。

関係ないクエリにたくさん反応しちゃうんじゃないの?という心配もあるかもしれませんが、確かに最初は起こりえます。
そのため除外キーワードの追加が必要となります。

除外キーワードについて

サーチの重要な施策として検索語句レポートを見てクエリの追加、除外があります。

手間のかかる作業ではありますが、これを繰り返すことで確実に成果は改善します。
キーワードを部分一致で登録した後は、最初はまめにクエリを見て不要な文字列を除外して行ってください。

初動は意図しないクエリに拡張してしまうと思いますが、除外を繰り返せば、徐々にそういった拡張は減っていきます。

ちなみに、Google広告の管理画面の検索語句レポートから検索語句を選んで除外キーワードとして追加しようとすると、デフォルトは完全一致になっています。

除外ワードをどのマッチタイプにするかについてですが、私は部分一致で除外することが多いです。

前にも書きましたが、よくある勘違いとして部分一致で除外すると、拡張してしまって出したいワードで出ない事象が起きるのではと懸念される方がいますが、そのようなことはありません。
除外キーワードのマッチタイプについては以下の記事を参考にしてください。

除外キーワードのマッチタイプはどれを設定すべき?選び方はこれを見ればわかる。

本日のポイントのおさらいですが、

  • 最初のタイミングでマッチタイプを絞りすぎない。できるだけ部分一致を使う。
  • 検索語句レポートから除外キーワードを頻度高めに追加する

地味な作業ではありますが成果を出すためにはコツコツとやるしかないのです。

「除外は分かったら、追加はどうするの?」という点については次回の記事で書いていきます。
ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。