Google広告やYahoo広告の検索連動型広告を実施している場合 / 実施する場合に、Google検索やYahoo検索で既に検索結果1位表示している商標キーワードをターゲティングとして入札する必要があるのかどうか広告主の方に問われることがあります。広告主の方からすれば「広告費は1円も無駄にしたくない!」と考えるのは当然であり、既に検索結果1位表示している商標キーワードを狙った広告が無駄な広告表示なのであれば広告配信しないでほしいと思われるのは当たり前です。しかしながら・・・

結論:検索結果1位表示していても商標キーワードは広告で入札すべき

最初に結論を述べますと、Google検索やYahoo検索の検索結果1位表示している商標キーワードを狙う検索連動型は「広告表示させた方が良い」となります。検索結果ページの広告枠及び自然検索結果枠の2つの枠にサイトを表示させても「それは無駄なのではないか?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。その理由は・・・

広告で入札すべき2つの理由

まず、検索連動型広告を使った広告表示であれば、「検索結果に表示するテキスト情報をコントロールできる」というメリットがあります。タイトルや説明文だけでなく、広告表示オプションを使ってサイトリンク・電話番号・コールアウト・住所・価格表示・構造化スニペット等の様々なテキスト情報を意図的に表示させることが可能になるということです。しかも、特定の期間に特定のテキスト情報を意図的に表示させることができます。適切なタイミングで適切なメッセージングを行えるということは、ビジネス拡大において大きなメリットと言えるでしょう。

次に、検索連動型広告を使った広告表示であれば、「検索結果ページでのサイトへのリンクの画面占有率が上がって見込客の誘導効率が高まる」というメリットもあります。仮に商標キーワードで検索結果1位表示しているサイトだったとしても、その商標キーワードを検索するユーザーの何割かは広告枠や自然検索結果2位以下の枠に表示されたサイトへ行ってしまうのが現実です。他サイトにも魅力的なコンテンツは掲載されているわけで、ユーザーが「自分にとってより良い情報を掲載していそうなサイトを閲覧する」のは自然なことですし、避けられないことです。その為、検索結果ページの画面占有率を高めることは非常に大事であり、画面占有率が高ければ「ユーザーが他サイトに流れなくくなる」というわけです。商標キーワードを検索するという「確度の高い見込客」を逃さない為にも、検索結果ページの画面占有率を高めるよう意識していくことが大事になってきます。

通販サイトであれば、ショッピング広告も実施しよう

補足ですが、検索結果ページの画面占有率を高めるには、ショッピング広告を使うというのも良い手になってきます。検索結果ページに表示される「ショッピング広告枠」は「検索連動型広告枠」とは別の広告枠として扱われていますので、検索連動型広告とショッピング広告を同時に広告配信することで検索結果ページの画面占有率を更に高めることが可能になります。ただし、ショッピング広告は「通販サイト向けの広告メニュー」になりますので、その点だけは注意しましょう。

今回は以上です。Google検索やYahoo検索で既に検索結果1位表示している商標キーワードについては広告不要と考える人も少なからずいらっしゃいますが、それは非常にもったいないです。購買の確度が高い見込客がその商標キーワードをGoogle検索 / Yahoo検索した際、他のサイト(特に競合サイトや競合サイトへのリンク / 広告を掲載しているサイト等)に見込客が流れてしまっていては大変です。検索結果ページの画面占有率を高めながら、そのタイミングで最適なメッセージングをする為に、商標キーワードであっても検索連動型広告やショッピング広告を活用して更にデジタルマーケティングの成果を高めていきましょう!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。