自動入札が主流となった昨今、機械学習を促進するためになるべく広告グループを分けずにまとめる構成にしているという方も多いと思います。直近、広告グループはなるべくまとめるべきかという質問を受けましたので改めてその点についてお話ししたいと思います。
以前、近い内容の記事を書いていますのでもしよろしければこちらもご確認ください。
自動入札を動かすためにはある程度まとめることは必要
自動入札を使う前提で考えると一定のコンバージョンが必要となります。1か月で30件のコンバージョンがあることが望ましいです。そのため、あまり細かく分けすぎないことが推奨ではあります。
何でもかんでもまとめれば良いわけではない
ただし、自動入札を使って最適化を働かせるためにとにかくまとめる!というのは違います。ではどう考えればよいのか。
広告グループはテーマで分ける
基本的に広告グループは「テーマ」でしっかり分けることが基本です。
自社サイトのカテゴリー単位などで分けると考えると良いでしょう。例えば、スポーツシューズショップであれば以下のような分類が考えられます。
- ランニングシューズ
- サッカーシューズ
- バスケットシューズ
広告グループを分けるかどうかの判断に困ったら
広告グループを分けるべきかどうかの判断軸として以下があります。
- 訴求を分ける必要があるか
- リンク先が違うか
訴求を分ける必要があるか
テーマで分けるということは、すなわち訴求が異なるはずです。ランニングシューズとサッカーシューズでは訴求ポイントが違うでしょう。訴求を変えるということは設定する広告が変わります。設定する広告が変わるということは、必然的に広告グループを分けることになります。
リンク先が違うか
商品カテゴリーによってリンク先は異なることが一般的には多いと思います。リンク先が違うということは結局訴求ポイントも変わることが多いはずです。その場合は、広告グループを分けたほうが良いです。
広告グループを分けるメリット
広告グループを分けることで得られるメリットもお伝えします。
管理のしやすさ
広告グループ単位でリンク先を設定するというお話をしましたが、「キーワード単位でもリンク先分けられるよね?」という声もあると思いますが、そこで管理のしやすさが出てきます。
確かにキーワード単位でリンク先を設定することは可能ですが、キーワード単位よりも広告グループに設定する広告単位でリンク先を分けたほうが圧倒的に楽なんです。
キーワード単位で設定すると、設定していることを忘れがちで、デッドリンクになっていることに気づけないということが起きたりします。
キーワード単位で設定することNGというわけではないですが、広告グループ単位のほうが管理としては楽ですよというお話しです。
調整のしやすさ
広告グループを分ける大きなメリットとして、個別で入札調整が出来るというメリットがあります。
今はランニングシューズを強化したい、バスケットシューズはちょっと抑えたいといった場合、広告グループを分けておけば調整可能です。これがキーワード単位ですと、自動入札を使っている場合、調整が困難です。
まとめ
繰り返しになりますが、基本はテーマで分けるということが重要です。その上で自動入札を動かすために一定のコンバージョンがあることが望ましいです。そして管理のしやすさも非常に重要です。
日々調整するものですから、細かすぎて訳が分からないアカウント構成も困りものです。まずは「テーマで分ける」を前提に考えて、最適な構成を考えましょう。
ではまた。
Junichi Nakamura
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