今年、Microsoft広告に取り組み始めた企業様も多いと思います。Google広告と管理画面が似ていて、Google広告になれている方なら取り組みやすい広告媒体です。
Google広告から掲載内容をインポートする機能もあるため、その機能を使って開始しているケースが多いのではと推測しておりますが、微妙に仕様が異なる点も結構あります。特にキーワードに関しては大きく異なる点がありますので、本日はその点についてご紹介いたします。
単語区切りが異なる
Microsoft広告はBing検索の単語区切りを使っているため、単語の区切られ方がGoogle広告と異なります。
たとえば、以下のキーワード。
「中途 採用」
Google広告では、「中途」「採用」の間にスペースがあっても「中途採用」と検索した際にマッチするに対して、Microsoft広告ではスペースがあることで、「中途」と「採用」に分かれてしまい、クエリと広告がマッチしないということが起きるようです。
Google広告からインポートしたキーワードで上記のようにスペースが入っている場合、そこで単語が区切られてしまい、クエリとのマッチがうまくいかない事象が起きているかもしれません。これを回避するためにはキーワード間のスペースを削除する必要があります。
マッチタイプの優先順位が異なる
以前、Google広告のマッチタイプの優先順位についてご説明しました。
【2021年最新版】Google広告キーワードのマッチタイプの優先順位
Microsoft広告ではどうかというと、以下の順番になります。
完全一致>フレーズ一致>部分一致
完全一致が最優先というのはGoogle広告と一緒ですが、部分一致よりフレーズ一致が優先という点は異なりますね。
検索クエリとマッチタイプ別でどのように一致するかは、以下の表を参照して見てください。
マッチタイプについて案内しているヘルプページも載せておきます。なお、キーワードの大文字、小文字は区別していないようです。
また、除外キーワードは完全一致とフレーズ一致しかありません。この点もGoogle広告と異なりますね。
検索語句レポートを見てみよう
Google広告と非常に似ているようで、実は細かい点が異なるMicrosoft広告。
実際クエリとマッチして広告が出ているのか否か、検索語句レポートを見てチェックしてみましょう。Google広告では部分一致の活用が推奨されているため、部分一致でカバーできていると思っていたら、実は拾えていないクエリがあるかもしれません。
もし反応していないクエリがある場合はキーワード間のスペースが問題かもしれませんので、その場合は今回の対処方法を試してみてください。
ではまた。
Junichi Nakamura
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