広告効果はコンバージョンやサイト訪問数などで計測出来ますが、広告を行わなかった場合と比べてどのくらい効果があったのか?は通常の広告運用だけでは可視化しづらいですよね。

今回は、広告配信しなかった場合と比べて広告効果がどれくらいあったのかを可視化できる○○リフト調査についてまとめていきます。

調査できるリフトの一覧

一般に、以下3つの調査を行うことができます。

  • ブランドリフト調査(ブランドリフトサーベイ)
  • サーチリフト調査(サーチリフトサーベイ)
  • コンバージョンリフト調査(コンバージョンリフトサーベイ)

それぞれの概要は以下の通りです。

ブランドリフト調査

広告に接触したことで、そのブランドの認知が増えたかを調査します。
広告に接触したユーザー層と接触しなかったユーザー層を比較して、ブランドに対する反応の比較から分析を行います。

サーチリフト調査

広告によって特定の検索語句の検索数が増えたかどうかを調査します。
広告配信前後での特定の検索語句の検索数の比較から分析を行います。

コンバージョンリフト調査

広告によってコンバージョン数が増えたかどうかを調査します。
広告に接触したユーザー層と接触しなかったユーザー層のコンバージョン数を比較して分析を行います。

 

Google広告での実施要件

これらの調査を行える広告媒体は複数ありますが、今回は代表例としてGoogle広告での実施要件をまとめていきます。

Google広告のブランドリフト調査要件

項目 内容
調査項目 ・広告想起率
・認知度
・比較検討
・好意度
・購入意向
から最大3つ
調査方法 Youtubeインストリーム広告・バンパー広告
の動画再生前に調査が表示・広告を見たユーザー
・広告の表示対象だったが広告を見なかったユーザー
に対してそれぞれ調査を表示
実施条件
▽費用
質問1個:15,000USD
質問2個:30,000USD
質問3個:60,000USD▽要件
10日間のキャンペーンの最小予算額の合計に基づいて算定

▽手順
・Googleアカウントマネージャーに調査実施の胸を伝え、ホワイトリスト申請を実施

評価指標 効果があったユーザー数
効果があったユーザーあたりの費用
絶対的ブランドリフト
余力に関するブランド効果測定
相対的ブランドリフト
コントロール グループの肯定的回答の割合
広告表示グループの肯定的回答の割合運用後:
広告表示グループの回答数
基準グループの回答数
すべてのアンケート回答数

 

Google広告のサーチリフト調査要件

Googleアカウントマネージャーに連絡後、共有されるフォームに申請することで実施。
設定・レポート作成はGoogleが実施。
実施条件:28日間で15,000USD以上の配信を実施

Google広告のコンバージョンリフト調査要件

項目 内容
調査項目
広告を見たユーザーが直接行ったアクション(コンバージョンやサイト訪問)の数を測定
調査方法
・広告が表示される予定のユーザー
・広告が表示される予定だったが、代わりにオークションで次の広告が表示されたユーザー
のCV数を比較
実施条件 1つ以上のコンバージョンアクションをトラッキング
評価指標 コンバージョンの増加数(絶対的ブランド効果測定)
相対的コンバージョン リフト測定
コンバージョン値の増分
結果確認方法 Googleからのレポート納品

最後に

いずれの調査も一定の費用と配信期間が必要になります。
また、詳細はGoogle担当者に連携を取りながら進めていく必要があります。
認知広告で一定のご予算があり、広告効果を可視化したい場合は活用しましょう。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。