インターネット広告は「すぐ始められること」や「すぐ配信調整を行えること」のが特徴です。つまり、「誰でも簡単に設定を変更でき、広告配信のされ方を変えることができる」ということになります。これは良いことでもありますが、実は怖いことでもあったりします。
設定変更ミスによる大きな損失
インターネット広告の管理画面では、広告配信に大きな影響を与える設定変更でも、基本的には数クリック程度で設定変更できてしまいます。それ故に、ちょっとした設定変更のミスによって、「大きな広告予算を溶かしてしまう」や「無意味なターゲティングに広告配信しまくってしまう」という恐れがあります。例えば、10,000円の日予算設定を入れようと思ったところを誤って100,000円で設定してしまえば、1日であっという間に10日間分の予算が無くなったりします。成果が出るかどうか定かではない新規キャンペーンに対してこのようなことをやってしまっては、限られた予算で良い成果を出せるかどうか運任せになりますね。細かな調整が可能で、それにより軌道修正しやすいというインターネット広告のメリットは、ちょっとしたミスによって一気に失われてしまったりします。
自分なりのチェックリストを持つことで対策
先に述べました通り、インターネット広告は手軽に設定変更できる反面、凡ミスで大きな損失を出してしまうというリスクもあります。そんな凡ミスを予防するのに便利なのが「チェックリスト」です。複雑な方法で対策する必要はなく、むしろこういうシンプルな方法で対策する方が良いです。と言いますのも、複雑な方法で対策しようとすると、その対策法の実施に対してもミスをする可能性が高くなるからです。問題がないかどうかを確認する方法はシンプルである方が良いのです。
例:Google広告でディスプレイ広告の新規キャンペーンを入稿した場合
Googleスプレッドシートやエクセル等を使って、以下のような点に関するチェックリストを作っておきます。あくまで例です。
・キャンペーンタイプは適切か?
・日予算設定は適切か?
・ターゲティングエリアは適切か?
・ターゲティング言語は適切か?
・入札方式は適切か?
・入札単価は適切か?
・オーディエンス拡張機能設定は適切か?
・トラッキングテンプレートは適切か?
・などなど
なお、最初は「設定をミスすると大きな損失に繋がりそうな箇所」に対するチェックリストを作れば良いと思います。そして、実際にそのチェックリストを使っていく中で「それでも設定ミスしてしまった箇所」を後から付け加えていって下さい。そのようなことが無いのが良いですが、永遠に完璧な作業を行える人などいませんから、ミスをしたらミスに向き合って改善していきましょう。
今回は以上です。慣れた作業こそ気が緩みやすくなり、設定ミスによる損失を招きがちです。それが自分自身に対する損失の範囲にとどまれば良いのでしょうが、他人に対する損失になってしまっては大変です。チェックリストというシンプルなソリューションで凡ミスを予防していきましょう!
Akira Kodaka
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