コロナ禍でおうち時間が増えたせいか、最近お酒のサブスクの広告をよく目にするようになりました。おうちでビールサーバー、定期的に世界の珍しいお酒が届くなど、非常に興味をそそられ、思わずコンバージョンしてしまう人もいたでしょう。私自身、このコロナの間、お酒の広告をみてネットで購入したケースが何度かあります。

本題に入りますと、そんな広告を見ていてふと思ったのが、”WEB広告ってアルコールの広告だしていいんだっけ”

WEB広告の仕事をしていると必ずと言っていいほど悩まされる、広告審査。特に特殊な商材、薬機法などにひっかかるようなものなどは、審査を通すまでに時間と労力がかかったりすることが往々にしてあります。(少なくとも私は)
気になったので、各媒体のアルコールにまつわるレギュレーションを調べてみました。

Google

掲載可否:可能。ただし制限付き
20歳以上への配信を行う場合はOKとなります。Googleの場合、年齢のセグメントがあらかじめ指定されているため、オーディエンスから18~24 才を排除する形であれば掲載可能です。(20歳~24歳は掲載されません)ただし、ファインド広告やダイナミック配信は掲載不可となります。

Yahoo

掲載可否:可能。ただし制限付き
クリエイティブ内の表示が省略されない箇所に「お酒、飲酒は20 歳を過ぎてから」等の文言を明記する必要があります。また、テキスト広告の場合で、広告への表示が難しい場合は広告のリンク先のサイトに同様の表示が必要です。

Facebook

掲載可否:可能。ただし制限付き
Google同様にターゲティングから未成年を排除する形であれば掲載可能です。Facebookの場合は20歳以上のターゲティングを行います。

LINE

掲載可否:可能。ただし制限付き
広告クリエイティブ内に、「お酒、飲酒は20歳を過ぎてから」の文言を入れる事で掲載が可能です。以下イメージです。

Twitter

掲載可否:可能。ただし制限付き
Google同様にターゲティングから未成年を排除する形であれば掲載可能です。Twitterの場合は21歳以上のターゲティングを行います。
また、Twitterの定めるポリシーに順守する必要があります。

・未成年者をターゲティングしたり、未成年者の飲酒を奨励、提案、または誘導したりしない
・未成年者の興味をそそるようなキャラクター、スポーツ選手、有名人、画像、シンボルを使用しない
・未成年者または妊婦を広告内のモデルに使用しない
・過度の飲酒が良いものである、またはアルコールに癒やし効果、リラックス効果、刺激的な特性などがあると示唆しない
・アルコールには健康効果がある、アルコールによって性的、社会的、身体的、職業的な能力や地位が向上することを示唆しない
・アルコール飲料を清涼飲料やソフトドリンクと混同させるような表現をしない
・飲酒を、危険を伴う行動、注意力を求められる行動(車の運転など)、反社会的または違法な行動(違法薬物など)と関連付けない
・酒に酔った人の描写をしない
・商品のアルコール度数を強調しない(アルコール度数が低い商品またはノンアルコールの商品のプロモーションは可能)

 

基本的にどの媒体においても未成年を除外した形での配信設定を行えば掲載は可能です。(Yahoo!サーチは年齢セグメント不可)
ただ媒体によってクリエイティブやランディングページに「お酒、飲酒は20歳を過ぎてから」の文言を入れなくてはいけないため、媒体によって入れる入れない関わらず、お酒の広告を制作するのであれば、上記文言を入れる前提で制作される方が賢明かと思います。

 

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Masahiro Ozeki

株式会社援軍の社員。主にWEB広告のディレクション、運用プランナー。元大手ネット広告代理店インターネットプロモーション部門で、マネジメント兼プランナーとしてWEB・アプリ領域それぞれのプロモーションを担当。業界歴約10年。より顧客と寄り添ったサービス提供がしたいという気持ちが強くなり、2020年11月にデジタルマーケティング支援の何でも屋 援軍に入社。