Google広告やYahoo広告等の自動化機能が進化することで、インターネット広告は素人でも簡単に広告運用できるものという印象が強くなってきているかと存じます。そこで今回は「外部に業務委託する予算がないのですが、インターネットの広告って素人でも広告運用できますか?」というよくありそうな質問を想定して、それに対して手短に回答を述べていきます。
回答:素人でもインターネット広告の広告運用はできる
結論から申し上げますと、インターネット広告の広告運用自体は素人でも行えます。Google広告にしろYahoo広告にしろ、ヘルプサイトのコンテンツが充実しておりますので、それらを閲覧して勉強しながら広告入稿や調整を行うことはできるでしょう。スポーツに例えるとすれば、許可さえ得れれば、サッカーの素人でも試合に出ることはできるというようなイメージです。
注意点:広告運用で得られる費用対効果には相当な個人差がある
サッカーの素人が試合に出ても、活躍できるかどうかは別の問題でしょう。それと同じで、広告運用の素人が広告配信・調整等を行っても、高い費用対効果を得られるかどうかは別の問題となります。自動化機能が充実・進化しているインターネット広告とは言え、その機能を使えるのは広告主全員です。つまり、ライバルとなる競合企業も含めて、誰でもそういった機能は使えるというわけです。その中でしっかりと費用対効果をプラスにして、更に大きな利益を生み出そうとするなら、かなりの広告運用能力が求められるということは言うまでもないでしょう。
補足:小さい会社や個人商店こそ広告運用は外部に業務委託すべき
素人が広告運用しても高い費用対効果が出せるかどうかが別の問題となれば、結局のところマーケティング予算の少ない小さい会社や個人商店は広告運用をどうすればいいのか。それは「外部に業務委託するのがいい」というのが回答になります。小さい会社や個人商店こそ、自社サービスの提供や質の向上に限られた人的リソースを集中投下し、勉強するだけでもたくさんの時間がかかるような広告運用は外部に業務委託してしまった方が得策でしょう。貴重なマーケティング予算だからこそ、素人が運用するよりも、手数料を支払ってでもプロが上手に投資すべきという考えになります。なお、当然ではありますが、業務委託先の広告運用能力も個人差がありますから、業務委託先の見極めは慎重に行ってください。ブログ等で頻繁に情報発信している会社を探したり、知人が利用していて信頼している会社を紹介してもらったり、そういったことをして業務委託先を検討するとよいかもしれません。
今回は以上です。インターネット広告の広告運用は手軽に始められますので、広告運用自体は素人でも行えます。しかしながら、様々な広告媒体の様々な広告メニューを使いこなして、日々の調整や大胆なサイト改善等も加えながらしっかりと費用対効果を高めていくには、かなりの知識と経験が必要です。広告設定の調整・広告配信データの収集 / 分岐・広告プランの改善等を行いながら、その上で広告運用の勉強や広告配信機能の最新情報も収集し続ける等を行うのは簡単なことではありませんから、素人がインターネット広告の広告運用を行うのであれば、覚悟を決めて取り組むようにしてください。専門性の高いお仕事はどれも同じかと存じますが、広告運用という専門性の高いお仕事も「誰でも簡単に良い成果を出せるもの」ではありませんよ!
Akira Kodaka
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