現在の広告運用では部分一致での運用が主流となっています。部分一致はキーワード拡張によって関連する様々なキーワードを拾い広告出稿してくれる半面、出稿したくないキャンペーンから広告が配信されてしまいクリック単価が高騰してしまうケースが見られます。
今回は運用中よくある状況をピックアップ。起きていることの問題点と対策についてお話ししたいと思います。

例)
指名ワードキャンペーンと一般ワードキャンペーンを運用中。
部分一致の拡張で一般キャンペーンで指名キーワードが出ているが、
広告は表示されているという観点でそのまま放置した

※指名キャンペーンとはブランド名・商品名などの検索キーワードをまとめたもの

※一般キャンペーンとはダイエット、英会話教室など目的を解決するために検索するキーワードをまとめたもの

問題点:高いクリック単価で広告を配信してしまうケースがある

広告自体は出てるので問題はないという考え方もありますが、部分一致の拡張によって配信を考えているキャンペーン以外で広告が出ている場合、高いクリック単価で広告を配信しているケースがあります。

下記は指名キーワードが、指名キャンペーンでクリックされた場合と部分一致の拡張で一般キャンペーンでクリックされた場合のクリック単価の一例です。

見比べると一目瞭然ですが、一般キャンペーンで広告が出てしまうとクリック単価は60%ほど高くなっていしまっていることがわかります。同じ検索クエリ(検索語句)の場合、基本的には品質の高い広告が優先される(この場合は指名キャンペーンの広告)ことが多いのですが、上記のように稀に一般キャンペーンで配信されてしまうことがあります。

クリック単価は様々な要因で決まりますが、多くの場合は同じ検索クエリ(検索語句)であれば「広告品質が高い」キャンペーンで広告配信した方がクリック単価を抑制して配信することが出来ます。

クリック 1 回あたりの費用

一般キャンペーンは指名キャンペーンと比べて広告品質が低くなりやすくクリック単価が高い形で広告配信される傾向にあります。

この例のような状況を放置してしまうと必要以上に費用が掛かってしまうことになり、広告成果に悪影響を及ぼす可能性恐れがあります。

対策:除外キーワードを設定し適切に広告が配信されるように調整する

上記のように出稿したくないキャンペーンで広告が出ないようにするためにはどうすればよいのでしょうか。

行なうことはいたってシンプルで各キャンペーンに除外キーワードを設定して適切に広告が表示されるよう調整することです。設定することでクリック単価を高騰させずに広告を配信することができるようになります。

広告運用は日々の細かな調整で数カ月後の成果が変わってきます。皆さんも日々広告アカウントを確認して適切に広告が配信されているのか確認していきましょう。

今回は以上となります。

 

なお援軍は広告運用にに関連する記事が複数ありますのでご覧ください!

社名のクリック単価におけるたった1円の重み

部分一致×自動入札の時代だからこそ、除外キーワードの設定が重要!

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。