Googleマーチャートセンターにアップロードする商品フィードで設定する商品リンクには、通販サイトの「単品で注文可能かつ単品の情報が掲載された商品詳細ページ」を設定するのが基本(一部、サブスクリプション型サービスでも承認されるものもあるにはあります。)です。しかしながら、実際にショッピング広告やショッピング検索を見てみると、「定期通販での注文を扱う商品詳細ページ」等が掲載されていることを見かけることがあると思います。その為、「定期通販の申込が可能なLPを商品リンクに設定してみよう!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことをすると大抵は商品フィードの商品審査で不承認となってしまいます。

本来不承認となる商品リンクを設定した商品フィードがたまたま審査通過することがある

他社の「定期通販の申込ページ」がショッピング広告やショッピング検索で表示されていても、それは「たまたま審査通過したもの」だと考えるのが良いです。一部のサービスを除いてサブスクリプション型サービスの申込ページは商品フィードの商品審査で不承認となります(ポリシーでそのように定められています)ので、それにもかかわらずそのようなページがショッピング広告やショッピング検索で表示されているというのは「誤審査でたまたま承認されただけ」ということになります。その「たまたま」を狙って何度も商品審査で不承認を出し、膨大な時間を無駄にするようなことはしないようにしましょう!

商品審査にて商品リンクに問題があって不承認となる「よくあるケース」について

商品フィードの商品リンクに設定したページに問題がある場合、当然ながら商品フィードの商品審査で不承認となります。そのような場合の「よくあるケース」について、以下に5つほど挙げておきます。商品リンクに問題があって商品審査で不承認となってしまった場合にはご参考にして下さい。

1.定期通販を申し込むページである

定期通販の申込みページを商品リンクに設定するのは、Googleマーチャートセンターのポリシーで禁止されています。その為、商品リンクで設定したページに定期通販の申込みに関するコンテンツがある場合は、「定期通販に関するコンテンツ部分を削除する」か「定期通販に関するコンテンツが掲載されていない別ページを商品フィードの商品リンクに設定する」という形で対処して下さい。

2.複数の商品が掲載されたページである

商品フィードの各行で管理するのは「1つの商品」になります。その為、商品フィードの商品リンクにはその商品だけが掲載された商品詳細ページのURLを設定するようにして下さい。単一の商品の商品画像を見てページを訪問した時に複数の商品が掲載されたページが表示されると、サイト訪問者の方は混乱しますよね。そのあたりに配慮する意味でも、商品フィードの商品リンクには「1つの商品だけが掲載されたページ」を設定するのが望ましいと言えます。

3.構造化データが記述されていないページである

構造化データをページに記述していなくても商品審査は承認されたりしますが、構造化データがページに無いことで「Googleのクローラーが上手く商品情報をページから取得できない」ということが起こりえます。そうするとGoogleのクローラーが「商品フィードに記述された商品情報」と「ページに記述された商品情報」を上手く突き合わせることができず、商品審査で不承認となることがあります。構造化データのページへの記述は強く推奨します。

4.Googleのクローラーが巡回できないページである

Google広告の審査でも同じですが、Googleマーチャートセンターにアップロードした商品フィードの商品審査においても、商品リンクに記述したURLへGoogleのクローラーがアクセスできないと不承認という結果になります。クローラーのアクセスを拒否しているわけですからページの審査ができませんので、承認されようがありませんよね。ドメイン配下の特定のページに対してGoogleのクローラーのアクセスを拒否するのは問題ありませんが、商品フィードの商品リンクとして使用するページについてはGoogleのクローラーのアクセスを拒否しないようにしておきましょう。

5.特定エリアの人が閲覧できないページである

Googleは「世界中の人がアクセスできる」ということを大事にしています。その為、特定エリアからのアクセスを拒否しているページは商品審査で不承認となります。ありがちなのが「海外からのアクセスを拒否しているケース」なのかなと思いますが、マーチャートセンターにアップロードする商品フィードの商品審査で承認されたいのであれば、商品リンクとして設定したページを「世界中どこからでもアクセスできるようページ」にしましょう。

今回は以上です。商品リンクに問題があって商品審査が不承認となった場合、該当のページを修正するか別のページを商品リンクに設定して対処しましょう。その際、今回お話した内容が不承認理由の全てではないものの、不承認の原因が今回お話した内容であることは非常に多いですから、くれぐれも気を付けて問題に対処して下さい。あなたの商品フィードが無事に商品審査で承認されることを祈っております!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。