Google広告の実施目的が「コンバージョン(注文や資料請求等の計測可能なユーザーアクション)の獲得」である広告主は非常に多いと思います。そのような広告主は良いよい広告配信成果を求めて「目標コンバージョン単価入札」をGoogle広告で導入するはずですが、初めて目標コンバージョン単価入札をGoogle広告で導入した際に「平均クリック単価が高騰しすぎた!」や「平均クリック単価の高騰に伴ってCPAも最悪な状態になった!」等という事態に陥ることもあるでしょう。そのような場合の考え方や対処法について、今回は手短にまとめます。
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目標コンバージョン単価入札の導入後に平均クリック単価は高騰するのか?
必ずというわけではありませんが、目標コンバージョン単価入札の導入後に平均クリック単価が高騰する可能性はあります。一方、逆に平均クリック単価が急落することもあります。目標コンバージョン単価入札は「設定した目標CPAの数値」と「ユーザーのコンバージョンしやすさ」を考慮して自動で入札単価を調整する機能になりますので、目標コンバージョン単価入札の導入後に平均クリック単価が元と比較して変動するのは特に不思議なことではありません。
平均クリック単価の高騰は必ずしも悪いものではなく、前向きに捉えても良い
目標コンバージョン単価入札の導入後に平均クリック単価が高騰したとしても、「平均クリック単価の高騰=絶対に悪いこと」と考えるのは待って下さい。目標コンバージョン単価入札は「平均クリック単価を大きく引き上げてまで広告表示させようとする=それだけ高いクリック単価でも目標CPAの数値に対して採算が合う」と判断して入札調整しているわけです。つまり、クリック単価が高くなるということは「今まで見逃していた確度の高い見込客に対してしっかりと広告表示及びサイト誘導ができている」と考えることもできるということです。平均クリック単価が高騰すると焦るというのは分かりますが、冷静に「なぜ、そのようなことが起こるのか?」ということを考えてみると、意外と気持ちは落ち着きます。
数%程度ではなく、1.5倍も平均クリック単価が高騰したらどうすべき?
目標コンバージョン単価入札の導入後に平均クリック単価が高騰しても落ち着いて様子見しようと心に決めたとしても、その高騰の幅が1.5倍等の大幅高騰という状況だったら気持ちは落ち着いていられないかもしれません。しかしながら、それでも基本動作は「様子見」となります。具体的には、平均クリック単価だけに注目するのではなく「目標CPAの数値」と「コンバージョンラグ」を踏まえて適切だと思われる期間まで様子見しましょう。目標コンバージョン単価入札は平均クリック単価を引き下げる機能ではなく「目標CPAの数値を達成するよう入札調整する機能」になりますので、あくまでCPAの数値に影響を与える指標をベースに様子見するようにして下さい。なお、「様子見なんて怖くてやってられない!」という方は、まだ目標コンバージョン単価入札を導入する運用力が無いということになりますので、目標コンバージョン単価入札の導入自体をお控えになるのが賢明かと思います。
今回は以上です。初めて目標コンバージョン単価入札を導入した場合、その導入直後の重要指標に関する数値変動に驚くことが少なくありません。その1つが平均クリック単価の高騰となります。しかしながら、「目標に対して良い成果が見込めるとシステムが判断したからこそのその挙動」になりますので、焦らず腰を据えて成果の数値を監視していきましょう。果報は寝て待て、ですね!
Akira Kodaka
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