CPA(コンバージョン単価)を重視した運用を行う場合、許容CPAを越えることを避けるため、目標よりもコンバージョン単価を低く設定するケースがあります。しかし過度に抑制した目標CPAは機械学習の促進を妨げ本楽獲得出来るコンバージョンを取り逃す可能性があるため注意が必要です。

下げすぎた目標CPA単価は機会損失を生み出す

目標CPA抑制とコンバージョン数は基本的にトレードオフの関係となっています。

機械学習は許容されたデータ範囲内で最適化を実行する

目標コンバージョン単価で入札を設定した場合、想定されるコンバージョン率(CVR)やクリック単価(CPC)を基に算出したコンバージョン単価の範囲内で獲得につながるユーザーを探っていきます。どのユーザーであればコンバージョンされやすいのか、どのユーザーであればコンバージョンされにくいのか許容された範囲の中で評価しコンバージョンへと繋げていきます。

過度な抑制は配信できるユーザーを限定的にしてしまう

しかし目標CPA(目標コンバージョン単価)を下げすぎた場合、許容範囲がより狭いものとなります。本来獲得できるユーザーがいても抑制されているため広告が表示されずコンバージョンを取り逃す恐れがあります。

広告運用者のミッションはコンバージョン数を増やすこと

広告の目的は様々ですべての広告主が当てはまるとは限りませんが基本的に広告は売上を今よりも上げるために使用しています。ガチガチにCPAを守った運用よりも少しでも多くのコンバージョンを獲得するための運用の方がはるかに価値があります。必要以上に恐れず広告運用を行っていきましょう!

今回は以上となります。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。