Google広告のディスプレイ広告と言えば、リマーケティングを実施している広告主が多いかと存じます。リマーケティングはサイト訪問したユーザーのみを狙って広告配信できる為、コンバージョン獲得目的であってもブランディング目的であっても使い方次第で高い広告効果を期待することができます。非常に使い勝手の良い広告メニューであるのがリマーケティングということになります。そんなリマーケティングですが、サイト訪問から最大で540日以内のユーザーをオーディエンスリストとして蓄積・ターゲティングすることができます。540日というと結構長い期間になりますので使い方に幅を持たせることはできますが、それが故にどの程度の期間のオーディエンスリストを使えばいいのか悩むこともあるでしょう。そこで今回は「サイト訪問から540日と30日のオーディエンスリストはどちらが良いか?」という疑問に対して手短に回答していきます。

広告配信の目的次第で効果的な「サイト訪問からの期間」は異なる

サイト訪問したということは、そのユーザーは「そのサイトでアピールしているモノ・サービス等に少なからず興味関心がある可能性が高い」ということです。その上で、サイト訪問してからの期間が短ければ短いほど、その興味関心の度合いは高いと言えるでしょう。ただし、サイト訪問したばかりのユーザーの数はそうでないユーザーと比較して少なくなります。つまり、「サイト訪問からの期間が短いオーディエンスリスト=数は少ないが興味関心の度合いが高いユーザーが多い」・「サイト訪問からの期間が長いオーディエンスリスト=数が多いが興味関心の度合いが低いユーザーが多い」という傾向があるということです。

コンバージョン獲得目的ならサイト訪問から30日以内がお勧め

サイト訪問からの期間が短いほどそのサイトでアピールしているモノ・サービスに対する興味関心の度合いが高い傾向にあるのですから、コンバージョン獲得目的で広告配信をするのであればサイト訪問から30日以内のオーディエンスリストでリマーケティングの広告配信をすることを推奨いたします。

その際、コンバージョン獲得に伴うCPAをより安価にしたいのであれば、サイト訪問から7日以内や3日以内のオーディエンスリストでリマーケティングの広告配信を行うことも有効です。リマーケティングの仕様で「オーディエンスリストのリスト数が少なすぎると広告配信できない」ということもありますが、そういう状況でないならサイト訪問から7日以内や3日以内のオーディエンスリストの活用によるリマーケティングの広告配信という戦術も1つのやり方として覚えておいてください。

ブランディング目的ならサイト訪問から540日以内も検討されるうる

コンバージョン獲得目的であればサイト訪問からの期間が短いオーディエンスリストをリマーケティングの広告配信で利用すべきということを述べましたが、定義できる最長の期間である540日のオーディエンスリストはリマーケティングの広告配信で役にも立たないのかと言いますと、そういうわけではありません。

サイト訪問からの期間が長いということは「サイトでアピールしているモノ・サービスに対する興味関心は薄れているかもしれないがリスト数は多い」ということになりますので、「サイトでアピールしているモノ・サービスに対して多少なりとも興味関心を抱いてくれそうなユーザーに幅広く接触する」ということを行いたい時にサイト訪問から540日以内のオーディエンスリストを利用するという手があります。ユーザーを絞り込みすぎていない為に、サイト訪問からの期間が短いオーディエンスリストを使ったリマーケティングの広告配信と比較して、サイト訪問から540日以内のオーディエンスリストでリマーケティングの広告配信をした方が安いCPMやCPCで多くのユーザーに接触することができることでしょう。

今回は以上です。リマーケティングのオーディエンスリストは、定義する期間によって質が変わります。そして、その質の良し悪しの捉え方は考え方によって異なってきます。ご自身の広告配信の目的に合わせて、最適な期間でリマーケティングのオーディエンスリストを作っていきましょう!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。