Google広告で大規模な広告配信を行っている場合、キャンペーン内の広告グループの数が多くなることも少なくありません。そして、そのような場合、たくさんある広告グループの中には「全然表示回数が多くならない!」というようなものも出てきていることが多いです。しかしながら、表示回数が少ないからと言って一気に自動入札機能の入札単価を大幅に引き上げると広告配信が荒れすぎるのではないかと心配になるものかと存じます。そこで今回は、表示回数がかなり少ないまま増えない状態に陥っている広告グループに対して、自動入札機能の入札を大幅に引き上げてもよいのかについて手短に述べていきます。
結論:自動入札機能の入札を大幅に引き上げてよい
目標コンバージョン単価入札等の自動入札機能を使っている場合、入札単価の引き上げ・引き下げの調整は20%以内の範囲に留めるのが基本になるかと存じます。しかし、そのような基本の調整では広告グループの表示回数がどうにもこうにも増加しないということになれば、例外の調整をするしかありません。自動入札機能に大きな刺激を与えるイメージで広告グループの入札単価を大幅に引き上げてみましょう。
内容:入札単価の30%~50%の引き上げを必要回数実施する
広告グループの入札単価を大幅に引き上げる場合、設定してある入札単価の30%~50%の範囲で引き上げてください。通常は20%の範囲で調整するわけですが、それと比べて1.5倍~2.5倍も範囲を拡大して調整する形です。なお、1回の引き上げで思ったように表示回数が伸びない時は、複数回にわたって同様の入札単価引き上げ調整を行ってみましょう。
補足:大幅な入札調整でダメなら新規キャンペーンに新規広告グループを入稿するのも手
広告グループには過去の広告配信実績があるので、むやみやたらに広告グループを停止するのはお勧めできません。しかし、大幅な入札調整を行っても広告の表示回数にあまり変化が見られない場合は、最後の手段として「新規キャンペーンを作って、その配下にその広告グループを複製した新規広告グループを入稿する。」ということも調整方法の選択肢に加えていく必要があるでしょう。過去の広告配信実績を捨てる代わりに、過去の広告配信実績がないからこそ大幅な入札単価の引き上げを行わずとも表示回数が得られやすいはずです。
今回は以上です。自動入札機能を使う場合の入札調整の基本動作は「20%以内の範囲での引き上げ・引き下げに留める」ということになりますが、広告グループの表示回数がどうにもこうにも増えなくなってしまったら、今回述べた内容をお試しください。広告グループの表示回数を増加させることは広告配信の目的ではないはずですが、広告配信の目的である「コンバージョン獲得や認知度向上の数値目標の達成等」を実現する為に表示回数を増やすことは必須になるかと存じますので、しっかり表示回数増加に向けた調整等を行っていきましょう!
Akira Kodaka
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