Google広告は来店などのオフラインで発生するコンバージョンをインポートする機能があることは広く知られていますが、Yahoo!広告にも同様の機能があることはご存知でしょうか?
コンバージョンのインポート機能とは
コンバージョンのインポート機能とは、WEBサイト側で発生したコンバージョン(来店や実店舗での購入など)のデータを、広告管理画面にインポートする機能です。
コンバージョンをインポートを活用する流れ
ここからは実店舗での購入を計測する前提で手順を記載します。
自動タグをオンにする
計測には「YCLID」を利用します。YCLIDは広告をクリックした際、最初に遷移するURLに付与されるパラメータです。これは自動タグをオンにしていれば自動的に付与されます。
自動タグは「アカウント設定」画面の下部から設定可能です。
コンバージョン測定の新規設定
既存のコンバージョンとは別に新たなコンバージョンを設定します。コンバージョンは以下の箇所から設定可能です。分かりやすい任意の名前で設定しましょう。
ツール→コンバージョン測定→コンバージョン設定を作成
WEBイト上でYCLIDを保存できるようにサイトを修正する
申し込みフォームなどで、ユーザーが入力した顧客情報のデータと合わせてYCLIDを保存できるように、WEBサイトを修正します。ここは社内のエンジニアの方等に相談しましょう。
Yahoo!広告ヘルプでも修正例があります。
コンバージョンのデータを集計
CRMツールや自社の顧客管理ツールで、オフラインで発生したコンバージョンのデータを集計します。WEBサイト上で保存したYCLID、コンバージョンの発生日時、1コンバージョンあたりの価値(任意)を集計します。
コンバージョンデータのインポート
集計したコンバージョンデータを指定のテンプレートに記載してアップロードします。
インポートは以下の箇所から可能です。
ツール→コンバージョン測定→インポート
アップロードボタンを押すと以下の画面になります。「新規用テンプレートのダウンロード」からテンプレートをダウンロードしましょう。
テンプレートの記載方法やインポートの詳細は、Yahoo!広告のヘルプページもご参照ください。
コンバージョンのデータのインポートはデイリーで行っていただくのが理想です。
コンバージョンをインポートするメリット
何と言ってもメリットはオフラインコンバージョン(WEB上では計測できないコンバージョン)を成果として見ることができ、かつそれを自動入札の最適化に使えるという点でしょう。
WEB上で来店予約だけして、実際の購入は店舗という場合、実際に購入に結びついたデータをもとに成果を確認したり、最適化をかけることができます。
自動入札を使う上での注意点
もし、オフラインコンバージョンが少ない場合(目安として直近30日間で30件以下)、自動入札を最適化するには少しデータが不足しているため、自動入札がうまく動かず、配信量が下がってしまったり、挙動が不安定になる可能性があります。
その場合は、WEB上でのコンバージョンと併せて、オフラインコンバージョンも最適化のデータとして活用することをお勧めします。
オフラインでコンバージョンが発生する業種にはおすすめ
サイトの修正やデータのインポートといった手間はありますが、WEB上で完結しないサービスを展開されているお客様にはぜひ活用を検討いただきたい機能です。すでGoogle広告のオフラインコンバージョンを活用されている企業様にとっては、比較的導入は用意なのではないでしょうか?
勝手なイメージもありますが、Google広告のオフラインコンバージョンと比べてやや認知されていない印象もありましたので、本日はご紹介させていただきました。
ではまた。
Junichi Nakamura
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