Google広告で人気が上昇しているであろうP-MAX。商品フィードを用いたP-MAXにすることによって、この広告メニューだけで「商品フィードに記載された多数の商品」をとりまとめて広告配信することが可能になります。この「商品フィードを用いたP-MAX」ですが、商品点数が多い場合に使える小技があります。主に商品点数10,000点を超えるような場合に効果的と想定している小技です。今回はそれをサクッと解説します。
小技内容:P-MAXを分割する(P-MAXのキャンペーンの2つ以上に分ける)
商品フィードを用いたP-MAXのキャンペーンは、通常であれば1つのキャンペーンとして広告配信していることが多いと思います。その「1つのキャンペーン」を「2つ以上のキャンペーン」に分割することにより、今までと同じCPAを維持したままコンバージョンの獲得件数を伸ばせるようになる可能性があります。もちろん、今まで同じCPAを維持したままコンバージョンの獲得件数が伸びるのですから、1日あたりの予算は増加することになりますので、その点にはご注意下さい。
理由:成果が良い商品ばかりに広告配信が偏る為
キャンペーンを分割することによって「商品フィードを用いたP-MAXの総コンバージョン獲得件数」が伸びる理由は、「成果が良い商品ばかりに広告配信が偏る為、あえてキャンペーンを分割した方が広告配信が行われていない商品にも広告表示機会が発生するようになるから。」です。P-MAXは自動入札によって広告成果の目標を達成しようとする為、できるだけ手堅い入札調整を行います。つまり、明らかに成果が良いと思われる商品の広告配信ばかり行うことが多いということです。しかしながら、実際には広告表示機会をあまり得られていないような商品でも十分に成果が見込めるものもあることが少なくありません。その為、あえてキャンペーンを分割して、そのような商品にも広告表示機会を与えるようにすることでより多くのコンバージョンの獲得を期待することができるということになります。
分割方法:ROASの高低でキャンペーンを分ける
実際にキャンペーンを分割する場合は、「1.ROASの高低で商品群の分け方を決める」「2.商品群の分け方に合わせて商品フィードで商品ごとにカスタムラベルを記述する」「3.キャンペーンを入稿する(各P-MAXキャンペーンで広告配信する商品群を指定することをお忘れなく)」というのが大まかな手順です。細かい設定は広告運用者の考え等によって変わってくるかと存じますので、ここでは割愛します。
補足:キャンペーンを細かく分けすぎるのはNG
広告配信の少ない商品にも広告表示機会を与えてコンバージョンの獲得件数を増加させることが目的であるわけですが、キャンペーンを細かく分けすぎるのはいけません。あまりに細かくキャンペーンを分割しすぎると各キャンペーンに計上されるコンバージョン数が少なくなり、機械学習が上手く働かなくなる危険性があるからです。その為、目安としては、どんなに細かくキャンペーンを分割するとしても、各キャンペーンでコンバージョン100件以上は獲得できる粒度でキャンペーンを分割するようにしましょう。
今回は以上です。商品フィードを用いたP-MAXでの広告配信を行っている広告運用者は多いと思いますが、そのキャンペーンを分割することでより多くのコンバージョンを獲得するという小技をご存じでないことも少なくないと思います。今回の記事内容がご参考になれば幸いです!
Akira Kodaka
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