2023年7月にYahoo!広告の部分一致の仕様変更がありましたので、本日はその詳細をお伝えします。
コンテンツ
追加されたシグナル
今回、部分一致の精度改善ということで新たに読み取るシグナルが追加されています。
新たに追加されたシグナルは以下です。
- ランディングページの内容
- 同じ広告グループ配下にある、他のキーワード
この変更によって、ユーザーの検索行動における意図をより理解し、より精度の高い広告表示を可能とします。
例えば、以下のキーワードの場合、ユーザーによって探したい意図が以下のように異なる場合があります。
キーワード:スイカ
食べ物のスイカ
JR東日本のICカード
この単語だけ見るとユーザーがどちらを探しているかわかりませんが、ランディングページの内容が食べ物のスイカに関するコンテンツで、同じ広告グループのキーワードが食べ物のスイカに関するキーワードであれば、ユーザーが探しているのは「食べ物のスイカ」であると判別できます。
Google広告ではすでに読み込まれていたシグナルで、このシグナルが追加されて以降かなり精度が上がり、パフォーマンスが良くなった印象があります。Googleはパフォーマンス部分一致という言い方をしていますね。
部分一致が見ているシグナルとは?
改めて、今回追加されたシグナル以外では何を見てるかというのをまとめたのが以下です。
キーワード | ランディングページの内容 | 同じ広告グループ配下にある、他のキーワード | 過去の検索 | 見込まれるパフォーマンス | ユーザーの所在地 | |
部分一致 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
完全一致、フレーズ一致 | 〇 | × | × | × | 〇 | × |
これを見てわかるとおり、部分一致は完全一致、フレーズ一致よりも多様なシグナルを使っています。
変更によって期待できる効果
これまでYahoo!広告の部分一致というと、広く露出されるが、無関係なクエリも結構多いというのが私の印象でした。CPCは安いのですが、CVRもGoogle広告と比べて低いということもよくあります。
ただ今回の変更によって拡張されるクエリがユーザーの検索意図に沿ったものにマッチしていくということで、露出機会を増やしながら、成果(コンバージョン)への貢献度が高まってくると期待しています。
部分一致を試してみよう
もしかするとこれまでYahoo!の部分一致はその拡張の大きさから避けていた方もいるかもしれませんが、今回の変更で精度が上がることが期待されますので、この機会に試してみると良いでしょう。
またすでに部分一致を活用されている方は、変更前後でクエリがどう変わっているかを見てみましょう。
2023年7月10日にすべてのキーワードへの反映を完了したとのことですので、弊社側でも今月とそれ以前のクエリがどう変化しているか見ていきたいと思います。
部分一致についてはよろしければ以下記事もご参照ください。
【Google広告】進化した部分一致!部分一致をうまく活用してパフォーマンスを改善しよう。
ではまた。
Junichi Nakamura
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