Google広告やYahoo広告等の運用型広告を運用する場合、何らかの成果をコンバージョンとして計測し、そのデータを元に調整作業(いわゆる広告最適化)を行っていくかと思います。しかしながら、「広告予算が少ない場合」や「そもそも業界として成果数をたくさん得にくい場合」はコンバージョン数が計上されにくく、その結果として広告最適化の実施も困難になることがあります。そのような場合にどうやって広告最適化すればいいのかについてザックリと解説していきます。

ポイント:本来のコンバージョンと相関のある仮のコンバージョンデータを蓄積しよう

本来のコンバージョンが少ないのであれば、仮のコンバージョンを計測・データ蓄積させるようにしましょう。なお、なぜこのような仮のコンバージョンを計測・データ蓄積させるのかと言いますと、本来のコンバージョンが少ないと「学習材料が少ない為に機械学習の精度が上がっていかない」ということになり成果が改善していきにくいからです。仮のコンバージョンを計測・データ蓄積させることでこの問題を解消しようという意図があります。では、仮のコンバージョンとして何を計測・データ蓄積させれいけばいいのか解説していきます。

方法1.コンバージョンの手前のプロセスをコンバージョンとして計測する

仮のコンバージョンとしては「本来のコンバージョンの手前のプロセス」を計測対象にすることが多いです。例えば、本来のコンバージョンが「資料請求」だとしたら、仮のコンバージョンとして「資料請求フォーム記入(ただし記入未完了)までの到達者数」や「LPのスクロール率75%までの到達者数」等を計測・データ蓄積させるようにするイメージです。本来のコンバージョンと相関関係のありそうな仮のコンバージョンを計測対象としましょう。

方法2.GAでスマートゴールを計上するよう設定し、それをGoogle広告へインポートする

店舗への来店数を成果としている場合等、サイト上に本来のコンバージョンというものがない場合、方法1で開設したやり方は実施できませんよね。本来のコンバージョンと相関のありそうな狩りコンバージョンを計測しようとしても、そもそも本来のコンバージョンというものがないわけですから。

そのような場合、GA(Google Analytics)のスマートゴールをコンバージョンとして計測・データ蓄積するのがお勧めです。Google広告経由のアクセスの中で活動量が多い上位5%のユーザーをコンバージョンとして計上するのがスマートゴールであり、要は「システム的に確度の高そうな見込客だと判断したらコンバージョンとみなす」というものです。サイト上での特定のアクションをコンバージョンとして計上できない場合に便利な機能ですよね。

今回は以上です。運用型広告は機械学習を活用した自動化運用が主流になってきておりますので、しっかりと成果に関するデータ(=コンバージョンとして計上されるデータ)を学習材料として蓄積させるよう工夫していきましょう。その際、成果と関係のないデータを蓄積すると狙った通りの機械学習は行われませんから、成果と関係のあるデータ(=成果データもしくは成果と相関のあるデータ)をコンバージョンとして蓄積するよう細心の注意を払うようにして下さいね!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。