Google広告を運用する際、ターゲティングごとに適切な広告メッセージを設定することは非常に重要です。ターゲティングに対して適した広告メッセージを表示するからこそ広告はクリックされますし、広告がクリックされるからその先のコンバージョンに繋がるわけです。しかしながら、「ターゲティングごとに細かな広告メッセージを・・・!」と神経質になればなるほど、広告グループはどんどん細分化されがちです。中には1カ月あたり表示回数100回以下の広告グループがあるなんてケースもあると思います。が、こんな広告グループはこのままでいいのでしょうか?
1ヶ月あたり表示回数100回以下の広告グループは他広告グループに統合すべき
結論から申し上げますが、基本的には「1ヶ月あたり表示回数100回以下の広告グループは他の似たような広告グループに統合すべき」です。1ヶ月あたり表示回数が100回以下ということは、クリック率が10%程度あったとしても1ヶ月あたり10回程度のクリック(つまり、3日に1回程度のクリック)しか発生していない「成果に対するインパクトの無い広告グループ」ですよね。こういう広告グループは基本的に他の似たような広告グループに躊躇なく統合していきましょう。なお、「基本的に」と書いたのは、「商標検索だから、表示回数が少なくとも他キャンペーンとは別予算で管理したい」等といった明確な理由があればその限りではないからです。
表示回数が少なすぎる広告グループは機械学習の精度が上がりにくいから
1ヶ月あたりの表示回数100回以下の広告グループは、先にも述べました通り「成果に対するインパクトが無い」状態ということになります。表示回数、クリック、コンバージョン等の主要指標のデータが少なすぎる状態です。これでは現在の広告運用の主流となっている「機械学習を活用した広告運用」の精度が上がっていきません。機械学習は広告グループ単位で行われており、過去のデータを参照しつつも「直近のデータはより強く参照する」ような形で動作しており、その為に「直近短期間でのデータ量が少ないと機械学習の精度が上がっていかない」のです。ですので、表示回数が少なすぎる広告グループをそのまま放置しているのは、機械学習の力を最大限に活用できていないということになります。
細かな広告メッセージの出し分けには広告カスタマイザを使えばいい
広告グループの統合を初めて行う場合等に「ターゲティングごとに広告メッセージを上手く出し分けできなくなり、その結果として成果が悪化しそうで怖い・・・。」と思うことがあるかもしれません。しかしながら、その点は「広告カスタマイザ」を使えば問題解消できます。広告カスタマイザを使えば「同一広告グループ内の各ターゲティングごと(=各キーワードごと等)に広告メッセージを出し分けすることが可能ですから、安心して表示回数が少ない広告グループは他の似たような広告グループに統合してしまいましょう。
今回は以上です。何年も前の広告運用方法は広告グループを細分化して広告メッセージを管理するのが主流でしたが、それは過去の広告運用方法です。数えきれないほどのシグナルを考慮した機械学習を活用した現在主流の広告運用方法で最高の結果を得たいのであれば、変に表示回数が少なすぎる広告グループは他の似たような広告グループにしっかり統合していきましょう!
Akira Kodaka
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