Google広告の不承認理由:機能していないリンク先とは?

Google広告において不承認理由で下記のように「機能していないリンク先」となることがあります。これは、広告のリンク先が「Googleがアクセスすると開けませんでした」という意味になります。

リンク先の要件 – Google 広告ポリシー ヘルプ:https://support.google.com/adspolicy/answer/6368661?hl=ja

この場合の対応手順をケース別でご紹介します。

手順1.対象の広告URLに自分でアクセスできるか確認

  • できない
    • URLが間違っている
      → URLを正しいものに修正して再申請
    • サイトが落ちている、または非常に重くなっていて一時的に開けなくなっている
      → サイト管理者に連絡の上でURLが開ける状態にする(急ぐ場合は別ドメインなどサーバーに問題がないところでサイトを公開してそちらに広告のリンク先を変更)
  • できる
    → 2へ

手順2.Google広告の審査用クローラーを含む特定の条件でサイトへのアクセスを遮断していないか確認

自分はサイトにアクセスできるのにGoogleはできないということなので、何らかの条件でサイトにアクセスできない制約が掛かっている可能性が高いです。

可能性があるのは、

  • BASIC認証(ID、パスワードをポップアップで入力するタイプ)
  • IPアドレス制限
  • User agent制限
  • robots.txt

あたりになります。.htaccess という方法で設定されていることが多いのですが、わからない方はそのような設定になっていないか、サイト管理者へ確認または、サーバー管理画面の設定を確認しましょう。

BASIC認証(ID、パスワードをポップアップで入力するタイプ)

BASIC認証がかかっているかどうかは一度ログインしているとわからないので、「シークレットウィンドウ」で一度リンク先を開いて認証が掛かっているか確認しましょう。

IPアドレス制限

特によくあるのが、IPアドレスで海外からのアクセスを遮断しているケースです。この記事のメインはこちらになるのですが、海外からのスパムなどのアクセスでサーバーに一時的に負荷がかかったりすることで海外からのアクセスを遮断するようなケースがあります。

ただ、Google広告の審査用のクローラーは海外からアクセスがされるため、アクセスができなくなり審査落ちしてしまうのです。この海外からのアクセス確認は下記のように調べられます。

Browserling – Live interactive cross-browser testing:https://www.browserling.com/

このオンラインで特定のブラウザでどのように見えるかを確認できる海外のサービスを利用すると事実上海外からのアクセスができる状態かどうかの確認となります。

User agent制限

アクセス元の情報としてどういうブラウザからアクセスしていますよ、という情報がUser agentというものになるのですが、これが  “AdsBot” となっているものがアクセスできないように設定していると審査落ちします。詳細は下記です。

Google クローラの概要(ユーザー エージェント)  |  Google 検索セントラル  |  Google Developers
https://developers.google.com/search/docs/advanced/crawling/overview-google-crawlers?hl=ja

robots.txt

こちらは明示的に下記のようにドメインのトップに設置して、Googleなどの検索エンジンにこのサイト内についてここはクロールしてもいいよ(アクセスしてもいいよ)ということを伝えるものです。

http://engun.co.jp/robots.txt

ここにもしGoogleのクローラーが対象広告リンク先を見れないような設定にしていると審査落ちします。もし、SEOでよく利用するGoogleサーチコンソールの権限をお持ちの場合は設定に問題がないか下記でも確認可能です。

robots.txt テスターで robots.txt をテストする – Search Console ヘルプ
https://support.google.com/webmasters/answer/6062598?hl=ja

手順3.確認できた原因の対処を完了して、広告の再審査申請

原因の対処ができたら再審査申請をしましょう!たまに修正直後だと過去の設定がまだ反映されていないなどのケースもあり不承認になることもありますが、再度審査をかけると承認されることも多いです。

是非お試し下さい!

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ポール

株式会社 援軍取締役。広告からSEOなどあらゆるデジタルマーケティングに精通するデータアナリスト。徹底的に現場に根付いた、スピーディーでシンプルなデータ分析環境の構築と施策推進を得意とする。 <経歴> 株式会社マイネットでモバイルCRMサービス(後にYahoo! JAPANに売却)のマーケティング部長、モバイルアプリ事業を立ち上げ。Googleで広告代理店営業マネージャーとして国内50社以上の広告代理店のコンサルティング。通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーとして大手企業向けのマーケティング支援に関わる。 twitter : https://twitter.com/paulmakoto