2023年 7月24日に、商標に関するポリシーが更新されました。

これによってGoogle広告において商標の取り扱いはどうなるのでしょうか?本日はその点について解説いたします。

これまで

これまでは商標登録されている文言は商標の所有者または所有者が許可したアカウントのみ広告文に使用不可でした。

もし使用したい場合は、商標使用許諾リクエストが必要でした。
(広告文で使用したい商標について商標権所有者に使用許諾を得ること)

今後

今後は、基本的に商標登録されている文言でも広告テキストに使用可能となります。商標所有者は利用して欲しくないドメインに関して、Googleの申し立てフォームへの申請が必要となります。

いつ変わるのか

新しいポリシーは、12~18か月で段階的に適用されるようです。そのため、現時点ではまだ商標登録されているワードは使えない可能性はあります。

現段階で商標のポリシー違反となってしまった場合

前述のとおり、これから12~18か月かけて変更されていくため、現時点ではまだ商標のポリシー違反となり、表示が制限される可能性があります。その場合、再審査請求ができますので、試してみてください。

再審査請求の手順

広告のステータスの以下の箇所をクリック

広告のステータス

最下部の「再審査を請求」をクリック。

再審査を請求

こちら画面で「再審査請求フォームに移動」をクリック

再審査請求フォームに移動

請求フォームは日本語に対応しておりませんので、「English」を選択。

英語を選択

ここから申請フォームとなりますが、最初はアカウントにログインしているメールアドレス、連絡先メールアドレスや名前ですので問題ないですね。

申請フォーム1

次に再審査を依頼する理由の選択ですが、所有者ではない場合の申請であれば、一番下を選択することが多いかと思います。

一番上は所有者なのに制限されている場合、真ん中は商標ワードとみなされて制限されているが、一般的または説明的な意味で使用していることを説明する際に選択します。(例えば、「chrome」を Google Chrome Web ブラウザのことではなく、「クロム ホイール」を指すために使用している場合です)

申請フォーム2

次に10桁のアカウントID、今回ポリシー違反となっている商標登録されているワード、再審査請求する広告文が入稿されている広告グループIDを入力します。

申請フォーム3

次に何か補足事項等あれば記入する欄がありますが、赤線にあるとおり、該当の広告のリンク先URLは必須で入力してください。

またファイルを添付できる箇所がありますので、念のためポリシー違反となっている広告ステータスが分かるキャプチャを添えると良いかもしれないです。

申請フォーム4

最後は「Submit」を押して完了です。

あとは待つだけですが、必ず再審査が通るとは限りません。もし再審査が通らなかった場合は、新しいポリシーが適用されるの待つしかないので、一旦商標に引っかかっている文言をアセットから削除することを検討しましょう。

商標所有者にはとっては手間が増える可能性がある

今まで使用できなかった文言がテキスト使用可能になるということでよかったなと思う反面、商標登録している側からすると勝手に広告文に使われてしまうことになりますので、利用してほしくないドメインの申し立てが必要という手間が増えてしまいますね。

まだこれから徐々に適用されていくポリシーということで状況を見守っていきたいと思います。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。