ファインド広告は、DiscoverやYouTube、GmailなどGoogleサービスの配信面を広くカバーでき、認知から獲得まで活用できる便利な広告メニューです。
Google広告を運用されている方は、配信されている方も多いのではないでしょうか。
9月下旬からベータ版ではありますが、ファインド広告でショッピングフィードを活用した「ファインド商品広告」が配信できるようになりました。
そこで今回は実際に設定する手順や、注意点をまとめていきたいと思います。
ファインド商品広告入稿の流れ
まず最初に注意したい点が、既存のファインド広告にショッピングフィードを紐付けることは出来ないとういう点です。
新たにファインドキャンペーンを作成し、ショッピングフィードと紐付けをしていく必要があります。
キャンペーンの目標に関しては 「販売促進」、「見込み顧客の獲得」、「ウェブサイトのトラフィック」、「目標を指定しない」のいずれかを選択しましょう。
その後はキャンペーンのサブタイプに「商品フィードのあるファインドキャンペーン」という項目があるのでそちらを選択します。
そうすると広告アカウントに紐付けられているMerchant Centerが選択できます。
広告アカウントとMerchant Centerの連携が完了していない場合はそちらをまずは設定しましょう。
その後は配信地域や入札戦略、1日の予算など、他のキャンペーンの設定と同様の流れになりますので割愛。
次に広告の入稿です。
通常のファインド広告とはアセットが異なり、
- 最終ページURL
- ロゴ画像
- 広告見出し(1個)
- 説明文(1個)
- 会社名
- 行動を促すフレーズ
- 紹介カード(省略可)
このような構成となっています。
クリエイティブや見出しの数が少ないですね。
「紹介カード」とは何か気になったので調べてみましたが、ヘルプに記載がありました。
紹介カードを作成します。紹介カードはカードを 1 枚まで追加できます。
このカードは、商品フィードのカードが表示される前に表示したり、商品の詳細を表示できない場合の代替手段として使用したりすることができます。
a.紹介カードの画像を選択します。
i.必要な画像は 1 枚のみですが、最適な形で表示されるように、アスペクト比(16:9、1:1、4:5)ごとに 1 個の画像を選択することをおすすめします。
追加する画像の数およびアスペクト比は、他のカードで使用されている画像と同じにしてください。
b.画像を選択したら、URL(必須)と説明文(省略可)を入力します。
商品の詳細が表示できない時に代わりに表示される画像を設定できるということみたいですね。
ファインド商品広告入稿の時に困ったこと
エディターで編集できない/管理画面上で広告が複製できない
ベータ版ということもあり、エディターでの編集は残念ながら現状出来ません。
また管理画面上で広告を複製しようとすると、エラーが表示されていまいます。
そのため大量の広告を入稿するのは非常に工数がかかるので注意が必要です。
オーディエンスの設定方法が変更になった
通常のファインド広告では「オーディエンスリスト」という形でリマーケティングリストなど様々なリストを複数設定して、管理画面上でそれぞれの結果を個別に確認することができました。
ファインド商品広告のキャンペーンでは複数のリストを1つにまとめた「オーディエンス」を広告グループに紐付ける形に変更となっています。
しかもこれは複数選択することができません。1つの広告グループに対して1オーディエンスという形。
そのため、個別のリストごとの成果を確認することができなくなってしまいました。
確認する方法がないのかGoogleにも問い合わせたところ、やはり新しい方式ではリストごとの成果は確認できず、それぞれの成果を比較するためには、広告グループを分けるしかないという回答でした。。
その辺りは今後改善されることに期待したいですね。
その他ファインド商品広告で覚えておきたいこと
フリークエンシーキャップは設定できない
注: 広告のローテーションとフリークエンシー キャップは、このキャンペーンタイプではご利用いただけません。
ヘルプにこのような記載がありましたので念頭に入れましょう。
カスタムインテントは検索広告のキーワードのみ
カスタム インテント セグメントを利用する場合:
ファインド広告では検索広告のキーワードのみがサポートされます。
カスタムインテントを設定する際は、検索キーワードのみ対象となるため、ユーザーが検索しそうなキーワードを可能な限り設定するのがよさそうです。
ファインド商品広告を活用しよう
9月30日現在、配信データが十分ではないので成果が出るかは分かりませんが、既にショッピング広告を実施されている場合は是非試したい広告メニューです。
一方でベータ版ということもあり、入稿方法や配信の際には注意が必要です。
ぜひコチラの記事や、Google広告のヘルプなどを参考にしながら新しい広告メニューにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
配信データが溜まってきたらまた事例などをご紹介できればと思います。
Keisuke Asou
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