Google広告の運用では、自動入札機能を活用した広告運用方法が主流となっています。機械学習を使った自動入札機能を上手に活用することで、完全手動の広告運用では実現することが出来ないリアルタイム調整を行うことができ、広告運用の費用対効果を大きく高めることを期待できます。しかしながら、自動入札機能は決して魔法の杖ではありません。導入するだけで良い成果を得られるほど広告運用は簡単なものではありませんし、そもそもビジネスの世界において「誰もが成功する」なんてことはありえませんよね。自動入札機能を導入したからと言って、それだけで確実に儲かるということではないことに注意しましょう。

自動入札機能を導入したが成果が悪い場合、「我慢する」のがセオリー?

より良い広告成果を出す為に導入する自動入札機能ではありますが、冒頭でお伝えしました通り「必ず広告成果が良くなる」というわけではありません。つまり、広告成果がイマイチよくない、もしくは悪いということは普通に起こりえるわけですが、そのような場合は「2週間~4週間等の一定期間はそのまま調整を入れずに我慢する」というのが基本動作だと言われています。これは「機械学習の精度を上げるには学習期間が必要であり、その学習期間のうちに何らかの設定変更(調整)を行うと学習のやり直しとなるから」という考え方からきています。しかしながら、「我慢する」のみが対応策というわけではありません。

広告に投資できる予算が大量にないなら「我慢」は危険

自動入札機能導入後に成果があまり良くないのであれば、先に述べました通り「一定期間は何もせずに我慢する」のが基本ではあります。しかし、広告投資可能な予算が多くない場合は、必ずしもその限りではありません。我慢しているうちに予算が全てなくなる、もしくはほとんどがなくなるということになってしまっては、成果など出ないからです。「我慢する」という対応は「あくまで十分な予算がある場合」にやるべき対応であって、予算が少ない場合は盲目的に我慢するだけでは上手くいかないことが多いでしょう。

現実的な入札目標設定、最低限の日予算設定と日々の除外ターゲティング調整が必須

予算が少ない場合に自動入札機能を導入するなら、どのように対応するのが良いか。広告管理画面内での調整にやることを絞るのであれば、ポイントは3点です。

1点目が「現実的な入札目標設定」です。自動入札機能は「何らかの数値的な目標を達成する機能(例:CPA目標等)」になりますが、その目標数値は「現実的な数値」を入札目標に設定して下さい。今までCPA10,000円かかっていたのに、自動入札機能ではいきなり目標CPA2,000円を入札目標として設定する等してはいけません。現実的な目標を掲げないと人は心が折れてしまうように、システムも非現実的な高すぎる目標を設定されると「極端に広告表示回数を抑制する(目標が高すぎて手堅すぎる時しか広告表示できない)」という形で本来の力を発揮することをしなくなってしまいます。

そして、2点目が「最低限の日予算を設定する」こと。日予算が少なすぎると自動入札機能が正常に動作しなくなりますが、だからと言って多く設定しすぎるとすぐに総予算がなくなってしまい戻りCVのデータを踏まえた学習期間を経ることができなくなります。その為、総予算が少ない場合は最低限の日予算を設定することをお勧めしますが、その日予算額としましては「目標とするCPAの金額×2倍」程度は設定するようにして下さい。

最後に3点目は「日々、除外ターゲティング調整をする」ことになります。自動入札機能を導入すると、今まで想定していなかったような広告配信先にも広告掲載されます。検索連動型広告では「検索クエリレポート」・ディスプレイ広告では「プレースメントレポート」を自動入札機能導入前後で見比べてみれば、それが一目瞭然で分かります。しかし、今まで想定していなかった広告配信先の中には「人の目で見れば明らかにダメな広告配信先(成果が期待できない広告配信先)」もあるはずです。そういった悪い芽を毎日のチェックで早期に摘むことが早期の目標数値達成に繋がり、更には自動入札機能による成果の安定に繋がります。

今回は以上です。自動入札機能は非常に優れた機能であり、絶対に活用するべきものです。しかしながら、その上手な活用方法を知らずして、無知な状態で導入したとしても、それだけで良い広告成果を得ることはできないのが普通です。自動入札機能を使っているのは決して自分だけではなく、競合たちもその多くは自動入札機能を使っています。単に自動入札機能を導入するだけで簡単に成果が良くなるほど広告運用は甘くはありませんから、しっかりと自動入札機能についての理解を深めて、自動入札機能の正しく活用していきましょう!

The following two tabs change content below.

Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。

engun_banner-lion