主にディスプレイ系のキャンペーンを運用している時に、オーディエンスごとの成果を確認すると「最適化されたターゲティング」という項目があるのをご存知でしょうか?
「最適化されたターゲティング」とは、設定したターゲティング以外に、コンバージョンに至りやすいターゲティングを自動的に拡張する機能です。
ディスプレイ広告・ファインド広告・動画広告などで使用可能となっています。
改めて「最適化されたターゲティング」の内容と、その活用方法を備忘録としてまとめておこうと思います。
最適化されたターゲティングの設定・変更方法
「最適化されたターゲティング」は新規キャンペーンを作成した際にデフォルトでオンになっている機能です。
そのため拡張されていることに気付いてなかった‥!という方もいらっしゃるかもしれません。
設定画面にも記載がある通り最適化されたターゲティングは、既存のターゲティングやリンク先のランディングページの内容、アセットの内容などから推測して、コンバージョンに至りそうなユーザーに自動配信する機能になります。
検索広告のマッチタイプで言う「部分一致」みたいなイメージでしょうか。
最適化されたターゲティングをオフにしたい場合は、管理画面上で変更したい広告グループを選択し、設定から変更することも可能です。
最適化されたターゲティングの注意点
デフォルトでオンになっている
まず1つ目にデフォルトで最適化されたターゲティングはオンになっており、意図しないターゲットまで配信される可能性があります。
そのため設定したオーディエンスのみに配信をしたい場合は設定をオフにすることを忘れないようにしましょう。
自動入札と組み合わせる
最適化されたターゲティングの効果を最大限に活用するには、「コンバージョン数の最大化」や「目標コンバージョン単価」などの自動入札を活用することが推奨されています。
データが蓄積されるまで成果の判断を焦らない
最適化されたターゲティングが学習を完了するまで、「50件以上のコンバージョンを獲得すること」や「最適でも2週間程度は配信すること」が推奨されています。
コンバージョンが獲得できていない状態だったり、配信期間が短すぎると上手く機能しない可能性があるため注意しましょう。
最適化されたターゲティングの内訳
実際にどういったターゲット層に配信されているの?と疑問を持つかと思います。
具体的な内訳を確認することはできないのですが、「オーディエンス分析」で大体の内容を確認可能です。
「分析情報」をクリックしてスクロールしていくと「オーディエンス分析」の項目があるのでチェックしてみましょう。
そこには高い成果をあげているオーディエンスが表示されています。
表の項目の定義は公式ヘルプから引用します。
- オーディエンス セグメント: オーディエンス セグメントの名前。
- タイプ: オーディエンスが属する Google オーディエンス セグメント(購買意向の強いオーディエンス、アフィニティ カテゴリ、詳しいユーザー属性、ライフイベントなど)。
- クリック数のシェア: キャンペーンのオーディエンス セグメントから発生したクリックの割合。
- インデックス: 残りのターゲット母集団のコンバージョン率に対する各セグメントのクリックの比率。インデックスの値が大きいと、指定したオーディエンス セグメントがより独自性が高いことを意味する。
これらの分析情報などを活用しながら効果的なオーディエンスを検証したり、そのオーディエンスに対してどのようなクリエイティブが効果的か仮説を立てて調整していくことが成果の改善に有効です。
最適化されたターゲティングを有効活用しよう
最適化されたターゲティングによって獲得することができるコンバージョンは、現状のターゲティングでは獲得できない追加のコンバージョンなので、CPAが許容できる限りは設定をオンにして活用していくことがオススメです。
ただし既存のターゲティングではなく配信が最適化されたターゲティングにばかり偏ってしまって、狙ったターゲット層に配信できかった‥ということや、最適化されたターゲティングで全くコンバージョンが獲れていない!ということもあったりはするので、配信状況はしっかりと確認する必要があるかと思います。
またオーディエンス分析の情報などを活用することで、次の打ち手のヒントを得られることもあるので、上手く活用しながら成果の改善につなげていけると良いですね。
Keisuke Asou
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