無料で使用できるにもかかわらず、ヒートマップの他にレコーディング機能なども付いているMicrosoft Clarity。

サイトの改善やランディングページ上のユーザーの動きを把握する上でかなり便利なツールです。

そんなClarityですが、最近ダッシュボードのデザインや、分析機能が強化されたことをご存知でしょうか?

知らぬ間に大きな進化を遂げていたので、今回はその概要をまとめていこうと思います。

ダッシュボードのデザイン変更

dashboard

【引用:https://learn.microsoft.com/】

以前のダッシュボードのデザインはこちら。

そこまで使いにくさを感じたことはあまりなかったですが、若干無機質な印象はありました。

dashboard2

新ダッシュボードは重要な数字が大きく表示され見やすくなっています。

またグループごとに指標がタブでまとめられており、確認がしやすくなりました。

デザインもイラストが散りばめられていたり、以前よりもポップで親しみやすいデザインとなっていますね。

AIによる「分析」機能が大幅強化

特に進化していたのが「分析」機能です。

前述した通りMicrosoft Clarityはヒートマップや、サイトに訪問したユーザーの動きをレコーディングする機能があるのですが、なんとそのデータからAIが自動的に内容を分析してポイントを要約してくれる機能が付きました。

Clarity2

例えばヒートマップの場合は、右上のツールバーに「ヒートマップの要約」というボタンがあるので、そちらをクリックするとヒートマップのデータから読み取れることを要約してくれます。

Clarity1

ヒートマップの読み取り方がよく分からないという方はもちろん、普段よくヒートマップを使っている方でも、非常に効率的に要点を押さえることができてしまいます。

レコーディングの場合は、セッションのタブの隣に「インサイト」というタブがあるのでそちらを開くと、こちらも同様にポイントを要約してくれます。

Clarity3

レコーディング機能は仮説を立てたり、改善案を考える上で非常に有益な情報が得られるのですが、全てのレコーディングを最初から最後まで見続けるのは想像以上に骨が折れます。

インサイトを使ったところ、10分以上あるレコーディングデータの要点を数秒でまとめてくれたので驚きました。

Microsoft Clarityの進化に期待大

これらの機能はまだベータ版とのことですが、既に十分使えるレベルになっている印象です。

AIの回答はハルシネーション(事実に基づかない情報を生成する現象)が生じることもあるので、人の目を通す必要がある点は注意しましょう。

Clarityのインサイト・分析機能をまだ未使用の方はぜひ1度試してみてはいかがでしょうか?

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Keisuke Asou

前職は福島県の広告代理店に8年間勤務。デザイナーとしてキャリアをスタート後、新規事業となる求人事業や、デジタル広告運用事業を立ち上げ、統括。中小企業や地方自治体のクリエイティブ・マーケティング支援を得意とする。マーケターとして更なる経験を積むため、2022年8月から援軍に入社。日々修行中。