今年の後半に予定されているChromeのサードパーティCookieの廃止。今後ますますファーストパーティデータの活用が促進されるのは間違いないでしょう。
Google広告ではカスタマーマッチという顧客データを活用した配信が可能です。検索広告やショッピング広告、デマンドジェネレーションキャンペーン等で活用できます。今後、取り組んでみようという方向けに本記事ではファイルの作り方、アップロード手順をご案内します。
ファイルの書き方
今回は、一般的に多いであろうメールアドレス、または電話番号をファイルでアップロードする前提で手順をご紹介します。
まず、アップロードするファイルを作成します。以下からフォーマットをダウンロードしましょう。
https://www.gstatic.com/adwords/customermatch/Customer_Match_Upload_Template_-_Contact_Information.csv
メールアドレスのみの場合は、1行目のセルAに「Email」と入力し、その下にメールアドレスを1行ずつ入力します。電話番号もある場合は、隣の列に1行目のセルBに「Phone」と入力し、その下の行から電話番号を1行ずつ入力します。メールアドレス、電話番号どちらかだけでも構いません。
なお、注意点として電話番号はE.164形式で指定する必要があります。国コードを含む形で、日本の携帯であれば「81-80-1234-5678」という形式になります。
なお、リストの数としては最低1,000件以上が必要です。なるべく多くのリストを用意しましょう。
アップロード手順
サイト上部の「ツールと設定」から「オーディエンスマネージャー」を選択します。
次に「+」マークから顧客リストを選択
データソースの中の「ファイルを手動でアップロードする」を選択して続行
セグメント名は任意の名称を付けて、データの種類は「メールアドレス、電話番号、住所をアップロード」を選択。
アップロードするデータを「ファイルをここにドロップするか参照する」の箇所からアップロード。
Googleのカスタマーマッチに関するポリシーを確認して、同意(チェックを入れる)
有効期間を設定します。デフォルトの有効期間は無期限ですが、必要に応じて期間を設定できます。
「保存して次へ」を押して完了です。
最大の注意点
カスタマーマッチを利用する上で最大の注意点ですが、個人のメールアドレスや電話番号を使用した配信になるため、個人データの第三者提供に該当します。
そのため、個人情報保護法の観点から自社サイト内のプライバシーポリシー内に第三者へのデータ提供、提供の目的などを記載する必要があります。プライバシーポリシー内に記載がない場合は、どういった文言を盛り込むべきか、自社の法務部や弁護士に相談しましょう。
ファーストパーティデータを活用できるのは、Google広告だけではありません。Meta広告やLINE広告でも活用可能ですので、今後に備えてプライバシーポリシーの改定をご検討ください。
カスタマーマッチについては以下の記事もご覧ください。
Junichi Nakamura
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