Google広告やYahoo広告等を自社内で広告運用する「インハウス運用」ですが、いくらインターネット広告の自動化機能が進化したとは言え、そう簡単に成功するものではありません。実際、インハウス運用が全く上手くいかなかったケースや最初は上手くいっていたがある時期から上手くいかなくなったケース等、失敗事例は世の中にたくさんあるはずです。そこで今回は「事前に対処法を考えておかないと困ること」について3つお伝えいたします。この記事では対処法までは述べませんが、多くのインハウス運用挑戦者を悩ませる問題を事前に認識しておくことで、その問題の発生を想定しつつインハウス運用を進めていくことができますよね。問題を事前に認識しておくことは非常に大事ですので、これからインハウスで広告運用を始めようと思っている広告主の方はぜひご参考にしてください。
1. インターネット広告に関する最新情報を常に入手することが難しい
ベータ版の広告メニュー等、インターネット広告の最新情報を入手するには業界ニュース等のインターネット上の情報を収集しているだけでは不十分です。広告媒体社の担当者とリレーションを築いて日々コミュニケーションを取ることによって、本当の最新情報は入手できるようになります。しかしながら、そのようなことを分かっていても、これからインハウスで広告運用を行う普通の担当者が実際に最新情報を入手しようと広告媒体社の社員に接触を試みるというのは難易度が高いでしょう。結果として、これからインハウスで広告運用を行うような広告主は最新情報を入手しているライバルと比較して不十分な情報しか持ち合わせていない状況で戦うこととなり、不利な状況になりがちです。
2. 広告配信の成果が悪くても打ち手のアイディアがあまりない
自動化機能が進化してきているインターネット広告ですが、だからと言って全ての広告主が良い広告成果を出せるというわけではありません。自動化機能という機能が増えただけであって、その機能も使いこなしながら「結局は良い成果を出す広告主とそうでない広告主が生まれる」ということは昔と変わりありません。市場の見込客を広告主がみんなで均等に分け合うなんてことが起こらないのは当然ですよね。その為、インターネット広告を配信しても思うような成果が出ないなんてことは日常茶飯事であり、日々発生するそのような問題を次々と解決していく「豊富な打ち手のアイディア」が必要になってきます。しかし、これからインハウスで広告運用を始めるような広告主は打ち手のアイディアが乏しいことも多い為、そのような場合は「金銭的なダメージを負いながら学んでいく」という覚悟が必要になるでしょうし、その覚悟を持ったとしてもなかなか成果が改善しないことがあるということを理解しておくべきです。
3. 広告運用者として成長した担当者が退職してしまう
インハウスで広告運用を行い始めてもなかなか費用対効果がプラスにならないことも少なくありませんが、そんな中でもどうにか費用対効果をプラスにできるようになってきたという時にいきなり起こったりするのが広告運用担当者の退職です。広告運用者としてやっと成長してきたというところでのその担当者の退職は、間違いなく大きな打撃となるでしょう。経営陣や上司は担当者の急な退職は想定したくないかもしれませんが、実際問題として担当者が永遠に自社の社員でいる確率の方が大抵の場合は低いということを認識して、担当者の退職に備えた対策を行っておくべきです。
今回は以上です。インターネット広告のインハウス運用を社内にしっかりと根付かせるのは大変ですが、根付かせた後もその状態を維持するのは意外と大変です。インターネット広告運用のインハウス化支援を行っている弊社だから言っているポジショントークに聞こえてしまうかもしれませんが、特に初めてインターネット広告のインハウス運用を行うというタイミングでは外部のインハウス化支援業者(インターネット広告運用の最新情報を把握していますし、広告戦略の打ち手もたくさん知っていますし、緊急事態では広告運用の代理を行うことだってできるのが多くのインハウス支援業者かと存じます。)を活用しながらインハウス運用に挑戦していくのが無難でしょう!
Akira Kodaka
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