GA4への移行が近づいてきて、皆さんそろそろGA4でも数値を見始めていると思います。

GA4は従来のユニバーサルアナリティクス(以下UA)と計測仕様が異なるため、セッションの定義も異なります。それによって数値がかなり異なってきます。

本日はその違いについてお伝えします。

UAとGA4のセッションの違い

UAとGA4ではセッションが変わるタイミングが以下のように異なります。

セッションが変わるタイミング

1.30分間操作を行わなかった場合

これはGA4もUAもセッションが切れます。

2.日付けをまたいだ場合

UAはセッションが切れますが、GA4は切れません。

3.流入元が変わった場合

UAはセッションが切れます。GA4ではセッションは切れません。

コンバージョンの計測はどうなるか?

上記のセッションの違いにより、UAとGA4のコンバージョン数にも乖離が生じます。

これまでUAで参照元 / メディアごとにコンバージョン数を見ていた場合、比較してみると数値にかなり乖離が出ると思います。

流入元が変わった場合について補足すると、流入元が上書きされないため、以下のようにコンバージョン数にも差が生じます。

同一セッション内で以下のような乳流経路をたどってコンバージョンした場合、

■Yahoo!広告から流入 → Google広告から流入 → CV

UAの場合
「Yahoo!広告セッション:1、Google広告セッション:1 、Google広告:CV1」

GA4の場合
「Yahoo!広告セッション:1、Google広告セッション:0 、Yahoo!広告:CV1」

UAとGA4の数値の乖離を把握しよう

GA4の数値は長らくUAで見た着た数値感とかなり異なります。

これまではUAの数値をもとに目標値の作成や、成果を見ていたと思いますが、今後はGA4で見ていく必要があります。そのため、早めにUA、GA4の数値を比較しておくことが必要です。

2023年7月1日以降はGA4で見ていかないといけないため、早めにGA4の数値を見てGA4ベースでの目標値の計画、見ていくべき指標を定めておく必要があります。

ではまた。

The following two tabs change content below.

Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。