ChatGPTの言語処理モデルを搭載した「新Bing」を中心に、今話題に事欠かないMicrosoft。
そんな中2023年3月28日にMicrosoftのClarity Blogで 「Clarity Copilot」がローンチされることを発表しました。
Clarityはヒートマップやレコーディング機能などが無料で使えるツールで、実際に導入されている方も多いかと思います。
そんなClarityにもLarge Language Models(LLM)によるGenerative AIが取り入れられるということです。
今回はAIを取り入れることでどのような事ができるようになるか公式ブログの記事を参考にご紹介いたします。
Microsoft 365 Copilotについて
Clarity Copilotの前に発表された「Microsoft 365 Copilot」の内容では、ExcelやPowerPointなどのOffice系の製品にもAIが搭載されるとのことでした。
具体的にできるようになることとして、Excelでは
- データの分析と探索を支援
- 質問をするだけで数式を自動提案
- データから表やグラフを自動作成 など
PowerPointでは
- Wordの文章からスライドを自動作成
- 画像挿入やアニメーションの自動設定
- スピーカーノートの自動作成 など
まさしく「副操縦士」として仕事をサポートしてもらいながら、効率化が図れるようになります。
これらを組み合わせたような機能がClarityでもできるようになるというイメージですね。
Clarity Copilot①/チャットでのデータ分析
他のOffice製品と同様に、チャットに分析したい内容を入力することで、簡潔に内容をまとめてくれます。
例えば「現在のサイトのパフォーマンスはどう?」と聞くと、要点をまとめて教えてくれるようなイメージでしょうか。
知りたいことをチャットに入力するだけでいつでも分析結果が返ってくるのは非常に魅力的ですね。
Clarity Copilot②/セッションリプレイの要約
Clarityの機能としてセッションの録画機能があります。CVしたユーザーの動きなどフィルタを掛けて絞り込むことはできますが、1つ1つ確認していくと結構時間がかかってしまいます。
Clarity Copilotではセッションリプレイの要約機能が搭載され、重要なユーザーの動きなどを自動的に解析してくれるようになるとのことです。
これも非常に便利そうですね。
Clarity Copilot③/Google Analyticsの分析自動化
Google Analyticsとの連携を行うことで、Clarityのデータと統合しながらサイト全体の傾向や変化を要約してくれるとのことです。
同様に分析したい指標などをチャットに入力すれば、それらをまとめて教えてくれるようです。
Clarity Copilotを使うには?
現在はClarityの設定画面からウェイティングリストに登録して、利用可能になると通知が来るようになっています。
Clarity Copilotの使用にはGoogle Analyticsとの連携が必須とのことです。
Web解析は誰でも簡単にできるようになる
Clarity Copilotの内容を見ると非常に便利になりそうな反面、強い危機感を覚えています。
より価値の高い支援を提供するために、ツールを活用しながら、Webマーケターに何ができるかを今後より考えていく必要がありそうです。
Keisuke Asou
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