ブランド力とは何でしょうか?
それは、顧客が「あれ欲しいな」と思ったときに「それなら〇〇だな。」と最初に思い浮かべてもらう力です。
逆に言えば、「この企業と言えば△△だよね。」と顧客がパッと言えるものがあるかどうかです。

さて、あなたのサービスは何が強みでしょうか?
どういうときに一番最初に思い浮かべてもらうことが出来るでしょうか?

業界内で圧倒的シェアを持っていること、価格が最安値であること等、数字で表せるものがあれば素晴らしいですね。
しかし業界の中でそういったNo.1を誇れるものを持っている企業は一握りです。
もしそういった誰もが分かるような強みが無いときは、どうしたら良いでしょうか?

まずは競合との比較をやめて自社内でとがっている強みを見つける

援軍を例に挙げると、人数の規模は少なく、大手にあるようなサービス内容の豊富さや優れた独自ツールなどもまだありません。支援費用も決して安いとは言えないかと思います。
ただ、業界経験が一定以上のメンバーしかいない。
そして、広告運用だけではなく、Webマーケティング全般の支援を行います。
他社と比べてどうかはわかりませんが、少なくとも経験豊富なメンバーしかいないことがまず第1のとがった強みです。
そして、広告運用に限らず、幅広いWebマーケティング領域の支援を行うというのが第2の強みです。
この点を強みとして採用にもこだわり、サイトでのアピールもすることで、強みのとがり方に磨きがかかり、援軍としての確固たる強み・ブランド力に変わっていきます。

その強みが顧客目線で言うなら
「確実に一定以上の業界経験の豊富な担当がついてくれて、かつ広告以外の領域もスピーディーに相談しやすい」という安心感につながります。

他に広告代理店で言うなら、「化粧品業界なら〇〇」「SNS広告なら△△」というような市場や媒体に特化した強みを打ち出すのも良いでしょう。
これが例えば家電ECなら、「TVを買うなら**が良い」「配達速度や保証の信頼感で選ぶなら★★」とか、
求人なら「転職支援の手厚さなら++」「地方の介護求人なら@@」になることでしょう。

そこそこの強みで良いので2つ掛け合わせる

業界内で偏差値70の強みを生み出すのは難しいですが、偏差値60の強みを2つ見つけて掛け合わせることならまだやり易いかと思います。
そこそこの強みでも2つ掛け合わせることで、独自の強みを持ったサービスとしてブランディング出来るはずです。
つまり、家電ECなら「高価なTVを信頼のおける保証付きのお店で買うなら**」、求人なら「転職支援が手厚く、福利厚生の良い介護求人を探すなら++」のようなイメージです。

そして、それに特化したサイト・LPにすることをお勧めします。
あれもこれもと欲張ってはいけません。欲張ると必ず強みがぼやけます。結果として顧客にも強みが伝わらなくなります。
SEOの観点から情報量を多くする必要があるとしても、必ず強弱はつけるべきです。
見せ方に強弱がないと、本来自社よりも力のない競合に負ける可能性も高まります。

大事なことは、持ちうる長所に特化して成長させていくこと。
そのために苦手領域に対して無理な足し算ではなく、引き算して強弱をつけて長所を目立たせることです。

いわゆるランチェスター戦略(局地戦略)というものですね。※ただし、これは弱者の戦略なので、業界内で1位となった場合は総合力で勝負する形で良いと思います。
情報過多でどこの企業も色々とアピールしたい時代だからこそ、1点集中して強みだけを目立たせたサイトが勝ちやすいでしょう。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。