広告運用の管理画面を日々確認しているとわかりますが、自動入札の方法は日々進化しています。例えば検索キャンペーンの「コンバージョン数の最大化」や「目標広告費用対効果」。入札戦略の画面構成は以前から少しずつ変更が入っており、2022年7月より一部のケースを除き完全に切り替わりました。

検索キャンペーン向けのスマート自動入札戦略の構成に関する変更

いつの間にか変わってしまったという方にとっては「入札にどのような影響があるのか」が気になるかと思います。今回は構成変更された内容についてご説明したいと思います。

変更による入札動作への影響はなし

まず構成変更によって入札に影響が出ることはありません。これまで「目標コンバージョン単価」「目標費用対効果」を設定している場合でも、自動入札の構成は変わりますが引き続き目標に合わせて最適化されます。

2022 年 7 月より、標準の検索キャンペーンの「目標コンバージョン単価」入札戦略の名称が「コンバージョン数の最大化」に、「目標広告費用対効果」入札戦略は「コンバージョン値の最大化」に名称が変更されます。各入札戦略では、オプションでそれぞれ「目標コンバージョン単価」または「目標広告費用対効果」を設定することが可能です。この変更による入札動作への影響はありません。

基本的に全キャンペーン切り替わっていますが、一部例外となるケースが存在します。

  • 自動入札にポートフォリオ戦略を使用している場合
  • 過去1年間「目標コンバージョン単価」または「目標広告費用対効果」を使用している場合は変わらず使用できるケースがある

ポートフォリオ戦略を使用している場合は2023年には同様に切り替わる予定とのことです。

コンバージョン数(値)の最大化に内包された構成になる

コンバージョン数(値)の最大化に目標値を追加設定出来る構成になっています。

コンバージョン数の最大化では、追加で目標コンバージョン単価を設定できる
コンバージョン値の最大化では、追加で目標広告費用対効果を設定できる

これまでは入札戦略の一つであった「目標コンバージョン単価」「目標広告費用対効果」は入札の追加要素という位置づけになっています。これまでは運用の実績を見ながら適した入札戦略を選ぶ必要がありましたが、運用初心者にとっては判断が難しく設定する際の壁になっていました。構成がシンプルになり選択しやすくなったということです。

管理画面は日々変化。定期的にヘルプをチェックしよう

広告管理画面は日々変化しています。基本的には機械学習の進化に伴い運用はよりシンプルに変化していきます。入札方法が簡略化されるのは運用しやすくなる半面、裏側でどのようなロジックで稼働しているのかが見えにくくなるため適切にマーケティング活動を実施出来ているのか判断しにくいという側面もあります。

広告運用者は管理画面でどのようなことが実施されているのか最低限ヘルプに書かれている内容までは把握できるようにしておきましょう。最初はとっつきにくいですが、読み慣れると思いのほか様々なことを書いてくれていることに気づかされます。

ただどうしてもヘルプをみてもわからない・わかりにくい箇所は我々代理店の記事などを参考にして頂けると嬉しいです。

それでは。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。