Google広告の広告運用において、自動入札機能を使うのが一般的になりました。以前は自動入札機能の精度が低くて使い物にならなかった印象もありますが、今では自動入札機能無しの広告運用は考えることができないほどです。そんな自動入札機能の中でも、人気が高いのは入札戦略の「目標コンバージョン単価」入札だと思います。指定した目標CPAになるよう自動入札されるもので、多くの広告主がCPAを追っているわけですから人気が出て当然の自動入札機能となります。
そこで今回は入札戦略「コンバージョン単価」に対して「デバイスの入札単価調整」を設定した場合にどう動作するのか手短にまとめます。知っていそうで案外知らないことだと思いますので、誤った理解のままコンバージョン単価入札にデバイスの入札単価調整を設定してトラブルとなる前に理解を深めておきましょう。
入札戦略「コンバージョン単価」にデバイスの入札単価調整は効くか?
効きます。例えば、PCユーザーに対して目標コンバージョン単価10,000円に設定しているとして、デバイスの入札単価調整でモバイルユーザーに対して-30%を設定しているなら「モバイルユーザーの目標コンバージョン単価は7,000円」として入札戦略「コンバージョン単価」は動作するようになります。
詳細設定「入札単価の上限・下限」にデバイスの入札単価調整は効くか?
効きません。デバイスの入札単価調整を設定したとしても、全ての対して同様の「入札単価の上限・下限」が適用されたままとなります。入札戦略「コンバージョン単価」を使用している場合、デバイスの入札単価調整では「あくまで目標コンバージョン単価だけに効く(=あくまで目標コンバージョン単価だけが調整される)」こととなります。
補足:明確な理由が無ければ、入札単価調整や入札単価上限・下限等の制限は設定しない
入札戦略「コンバージョン単価」を使用している際の「デバイスの入札単価調整」に関して書いてきたのに元も子もないですが、PC経由のコンバージョンユーザーとモバイル経由のコンバージョンユーザーでLTVが明らかに違う場合等、明確な理由がなければ「自動入札機能に制限を設けるような使い方はしない」方が良いです。自動入札機能は様々なデータを考慮して目標数値を達成するように機械学習を活用しながら動きますから、人の手で無理に制限を加えると自動入札機能が正常に動作しなくなるリスクが出てきます。注意しましょう。
今回は以上です。知っていそうで理解が曖昧になっていそうな話題を記事にしましたが、参考になる部分はありましたでしょうか。皆様のGoogle広告運用に対して、多少なりともお役に立てれば幸いです。自動入札機能を上手に使いこなして、より良い広告運用を行っていきましょう!
Akira Kodaka
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