ご存じのとおり、7月から絞り込み部分一致というマッチタイプはなくなり、フレーズ一致に統合されました。
以下の記事でも絞り込み部分一致廃止によるパフォーマンス低下について触れさせていただきました。
では絞り込み部分一致がなくなって実際どうなったのか?
本日は、弊社アカウントでの具体的な例をお見せします。
絞り込み部分一致がなくなった前後で比較してみた
比較的多く絞り込み部分一致を使っているアカウントの実績を見てみました。
期間は2021年7月と2021年6月を比較しています。
この2カ月で使用コストに多少の差異はあれど、大きな差はありません。
また、6月途中から一部クエリを対象として変更が始まっていたかと思いますが、具体的にどのクエリでいつからというのが不明なので、まるっと1カ月単位で比較しています。
では早速どうなったのか?
絞り込み部分一致での露出が減少
キーワードレポートで6月と7月を比較してみると、7月のほうが絞り込み部分一致にしているキーワードでの露出(表示回数)が5ptほど減っていました。以下グラフの黄色の部分ですね。
では、検索語句レポートで実際に絞り込み部分一致のキーワードで反応したクエリはどうだったのかというと・・・
約半分に減っていました。
つまり、結果をまとめると以下のような結果となりました。
絞り込み部分一致のキーワードで反応しているクエリが減少し、表示回数も減少
アカウント全体でみても、1か月でカバーできているクエリの数は減っていました。
今回のマッチタイプの統合で、絞り込み部分一致はフレーズ一致の中に統合されました。
ただし、語順が異なることで意味が違う検索語句はカバーされないという仕様になっています。
今回も確かに6月に反応していて、7月に反応していないクエリの中には、語順が違うなというクエリはありました(ただし、意味が異なるとは思わなかったですが・・・)。そもそもの検索数自体が少ないクエリもあるとは思いますが、事実として絞り込み部分一致で反応しているクエリは減っていました。
アカウントの状況をチェックしよう
絞り込み部分一致を多用していたアカウントでは一度前後比較をして見たほうが良いでしょう。
今回見たアカウントでは反応しなくなったクエリでのコンバージョン数が多くなかったので、パフォーマンスには大きな影響はありませんでしたが、これまでコンバージョン獲得につながっていたクエリが反応していないという状況だと大変ですので、早めのチェックをお勧めいたします。
鋭い方は「絞り込み部分一致では反応していないけど、部分一致のほうで拾っているんじゃないの?」と思われるかもしれません。
正解です!今回も絞り込み部分一致では反応していないですが、部分一致のキーワードでカバーできているものもありました。
ただ、重要なのは仕様の変更前後でアカウントがどうなっているかをチェックして状況を把握するということですね。部分一致のキーワードはあまり使っていないというアカウントでしたら、純粋に露出が減っている可能性があります。
クエリの数の減少、インプレッションの減少が起こっているようでしたら、マッチタイプの変更や、キーワード追加を検討しましょう。
自動入札を使っていて広くカバーしたいなら部分一致をお勧めしますが、もちろん業種や運用意図によっては完全一致、フレーズ一致の選択もありえます。
部分一致+自動入札については以下の記事をご参照ください。
繰り返しになりますが、重要なのは変更前後のアカウントの状況を見て重要なクエリで表示されていないという状況が起きていないか確認し、早めに手を打つことです。
ではまた。
Junichi Nakamura
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