Google広告やYahoo広告等の運用型広告で自動化機能の精度が改善されるにつれて、インターネット広告運用のインハウス化を行おうとする企業が増えてきていると感じています。広告運用をインハウス化したいという話を知人から聞くことも少なくありませんし、弊社のお問い合わせフォームからその手のご相談をいただくことも多くなってきました。しかしながら・・・
広告運用のインハウス化は簡単に成功するわけではない
広告配信の自動化という言葉だけ聞くと、広告運用が何だか簡単になったような気がしてしまいます。その結果、簡単に広告運用のインハウス化ができるだろうと考える経営者等が多くなってしまいます。しかし、実際はどんな企業でも簡単に広告運用のインハウス化を成功させられるわけではありません。自動化された広告配信を頼っても、誰もが広告で良い成果を得られるわけではないのは当然ですよね。広告配信の自動化が進もうとも、ビジネスという勝負の世界で全員が勝者になることはないわけで、広告運用のインハウス化を成功させるにはかなりの覚悟・努力・忍耐が必要となります。
広告代理店が行うプロの業務を習得して競合と戦うのは大変
広告運用のインハウス化を行うということは、広告代理店と同等のレベルの知識・スキルを身に付けて、広告代理店に広告運用業務を業務委託する競合と戦うということです。スポーツの世界でプロ選手に勝負を挑む、勉強の世界で東大生に勝負を挑む、ゲームの世界でプロゲーマーに勝負を挑む、どの勝負を行うにしても簡単に勝てるようになるイメージはないでしょう。広告運用でもそう簡単にプロには勝てません。広告配信の自動化されたから広告運用なんて簡単ということはなく、その自動化を前提にあれこれ戦略を練っているプロたちと戦わなければいけないのです。自分だけが自動化された広告を使えるならいいですが、そんなことは決してありません。
経営者が社員に片手間でやらせても上手くいかない可能性が高い
よくあるケースとして、経営者が社員に片手間で広告運用をやらせるということがあります。しかし、先に述べたように広告運用は片手間で行えるものではありません。広告入稿して広告配信するだけなら片手間でできますが、市場や競合等の動きに対応しながら良い成果を出し続けるのに広告入稿だけできればいいというわけではないのです。ポジショントークのように聞こえてしまうかもしれませんが、広告運用のインハウス化を行いたいのであれば、広告運用のプロにインハウス化支援をしてもらいながら自社運用体制を構築していくのが無難かと存じます。
今回は以上です。広告代理店に支払う支援費用の節約を目的に広告運用のインハウス化を行うことも多いかと存じますが、広告代理店に勤務するプロの広告運用者と同等に広告運用できるようなるには、覚悟を決めて徹底的に学ぶ必要があります。広告を入稿して配信するのが広告運用だと勘違いしている人もいるかもしれませんが、それは広告運用のごく一部の業務にすぎません。それでもインハウス化に挑戦するのであれば、関係者全員で「インハウス化は簡単なことではない」という共通認識を持った上で、本気でインハウス化を行っていきましょう!
Akira Kodaka
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