Google広告やYahoo広告等の運用型広告の良い点として、広告配信の成果を随時チェックしながら広告配信に調整を施せるということが挙げられます。その為、この良い点を活かすべく「広告配信を使ってLPのABテストを実施する」ということを行う広告主は非常に多いです。今回はその「LPのABテスト」について、テストの実施期間は3日間だけでもよいかという疑問に回答していきます。
結論:大抵の場合は3日間だけのLPのABテストでは不十分
最初に結論から述べますが、大抵の場合は3日間だけのLPのABテストでは成果の良し悪しは判断できません。短期間でABテストの結果を知りたいという気持ちは分かるのですが、そのような短期間でABテストによる良し悪しが判断できるのはごく一部のケースだけになります。基本的には難しいと考えておくのがよいでしょう。
理由:データが不足しすぎていてABテストの結果を正確に判断できない為
3日間のLPのABテストで成果の判断ができない理由は、データが不足しすぎだからです。余程大きな日予算投資を行わなければ成果の判断に十分なトラフィックは集まりませんし、1日の日予算投資額を増やしても検索連動型広告しか実施していない場合は数日間でリーチできるトラフィックに限りがありますし、見込客の購買行動は曜日によって左右されることも多いですし、コンバージョンポイントによって比較検討期間が違うのでコンバージョン促進に必要な接触回数も異なりますし・・・。一言で言えば「データ不足」によって3日間でのLPのABテストは無謀だということになります。
補足:ABテスト終了後にコンバージョンラグを考慮して成果の集計を行う
LPのABテストを行う為に広告配信を行った場合、十分なトラフィックに対する広告配信データが集まったと判断したら広告配信は停止すると思います。そうしましたら、その後すぐに成果に関するデータを集計して良し悪しを判断するのではなく、コンバージョンラグの期間だけ待ってから成果に関するデータを集計して良し悪しを判断してください。戻りコンバージョンも含めて成果の良し悪しを判断しないと、判断に対する正確性に欠けますよね。過去最長のコンバージョンラグまで待つ必要はありませんが、コンバージョンの8割以上が計上されるであろうコンバージョンラグの期間までは待つようにするのがよいでしょう。
今回は以上です。LPのABテストの成果は気になるものですが、結果に対する早すぎる良し悪しの判断を行ってはいけません。データ不足のまま結果を判断するようなことをしてしまっては、それまでに使った広告費は無駄になりますし、誤った判断がその後の損失に繋がるかもしれません。LPのABテストを実施する場合は、しっかりと腰を据えてテストを実施するようにしましょう!
Akira Kodaka
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