今回はYDA(Yahooディスプレイ広告)においてオーディエンス分析を行う方法と活用法に関してです。
コンテンツ
オーディエンス分析とは?
広告アカウントに設定したオーディエンスリストの興味関心・購買意向・ユーザー属性/ライフイベントを分析する機能です。
使用条件を満たすオーディエンスリストに対して、関連性の高い興味関心・購買意向・ユーザー属性/ライフイベントをそれぞれ最大10件まで知ることができます。
例えば、リターゲティングリストに含まれるユーザーはどういうことに興味関心を持つのか?どういう属性のユーザーが多いのか?を知ることができます。
利用条件
すべてのオーディエンスリストを分析できるわけではありません。以下の条件を満たす必要があります。
条件1)リストの種別が以下のいずれかであること
ウェブサイト訪問ユーザー
アプリユーザー
顧客データ
Yahoo! Audience Discovery
→つまり、類似ユーザーや組み合わせリストには使用できません。
条件2)ユーザーサイズが1,000件以上あること
オーディエンス分析の手順
それでは、オーディエンス分析の手順を見ていきます。
1)管理画面右上「ツール>オーディエンスリスト」を選択
2)「オーディエンス分析」をクリック
3)分析したいオーディエンスを選択
※ユーザーサイズの条件を満たさないリストは選択できません。
4)「分析を開始する」をクリック
すると、以下のような分析結果が表示されます。
リフト値とは?
リフト値は対象のオーディエンスとの関連性の高さを示す数値です。
この数字が高いほど、関連性が高いということになります。
分析結果が表示されないこともある
分析条件を満たすオーディエンスリストでも、有効な分析結果がない場合は以下のように結果が表示されません。
オーディエンス分析の活用法は?
それでは、このオーディエンス分析の活用法です。
1)関連性の高いオーディエンスリストをYDAの配信に活用する
関連性の高いオーディエンスリストをそのままYDAの配信対象に含めることで、既存のオーディエンスリストよりもリーチを広げることができます。
2)分析結果を他媒体のターゲット設定に活用する
分析結果で出た興味関心やユーザー属性と似たようなGDNのアフィニティカテゴリの設定やカスタムリストの作成、Facebook広告で似たような興味関心などを設定するなど、他の広告媒体のターゲット設定のアイデアとして活用できます。
3)関連性の高いオーディエンスを意識したクリエイティブを制作する
例えば、テクノロジー好きのオーディエンスのリフト値が高い場合、クリエイティブの背景・デザインをデジタル感の強いものにするなど。
これは難易度が高めですが、アイデアの参考にすることはできると思います。
分析結果からそのまま広告グループに設定することもできる
先日新たにリリースされた機能ですが、オーディエンス分析結果からそのまま広告グループに配信対象として設定することができます。
1)設定したいリストの左にチェックボックスをクリック
2)「一括操作」→「広告グループに設定」をクリック
3)追加したいキャンペーン>広告グループを選択
Google広告でも同じようなオーディエンス分析ではできますが、直接広告グループに設定することはできず、設定には時間がかかってしまうので、YDAのこの機能はとても便利に思います。
注意:どんな商材でも無条件に追加した方が良いとは言えない
リーチを広げるうえで有意義なオーディエンス分析とその配信への活用ですが、商材によっては注意が必要です。
例えば、アパレルや通販など誰もが顧客となりうる商材なら積極的な活用をしていくとよいと思います。
しかし、BtoB商材など対象者が限られる商材においてはこれらのオーディエンスを追加することで対象外のユーザーからのクリックが増えCV率が著しく低下し、大幅に成果が悪化してしまう可能性があります。
そのような商材の場合は、CV率低下を考慮して以下の対策を行った上でこのオーディエンス追加を行う必要があるでしょう。
対策1)キャンペーンを分けて予算・入札を低めに設定する
対策2)広告で対象者を明示し、無駄なクリックを減らす
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回はYDAのオーディエンス分析機能とその活用方法について述べました。
商材の対象者の広さに注意しながらも、ビジネスチャンス拡大のためにぜひ一度活用してみることをオススメします。
Kyotaro Yamaoka
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