WEB広告ではCVを狙う獲得型の広告やユーザーのエンゲージメント向上を目的としたSNS広告など、その目的によってさまざまな手法が存在してます。動画広告もその一つですが、動画広告でも視聴を目的としたものやチャンネル登録を促すもの、はたまた獲得を狙いに行くものなど目的に応じて設定をかえて配信していきます。CVを目的としているものであれば、通常のディスプレイ広告同様に、CTRが悪ければクリエイティブの見直し、CVRが悪ければサイトの導線に落ち度はないか、などを確認します。

ただ、視聴を目的とした場合、どの部分に着目すればよいのでしょうか。その大きな指標の一つが視聴率です。視聴率が悪ければ動画素材が魅力的ではないので、クリエイティブを見直すきっかけになります。では視聴率ばかりを気にしていればよいのでしょうか。それは少し違うかもしれません。

動画を見てもらう事を目的とした場合、できるだけ多くの人に見てもらった方がよいですよね。同じ人に何度も広告が当たっていると、「なんだ、また同じ広告か」と見てもらえなくなってきます。であれば、極力重複した配信をしないように心掛け、より新しい人に広告を充てるようにしたいですよね。

そんな時はフリークエンシーの状況を確認しましょう。

Youtubeで広告を配信することができるGoogle「TrueView」では、管理画面上で、平均表示頻度(ユーザーあたり)という項目で確認することができます。

この数値が高ければ高いほど、1人に対して何度も広告が当たっている事を指しています。どれくらいの数値をキープすればよいか、という問いに対しては案件や目的などで、変わると思いますが、筆者が実施している視聴を目的とした動画広告では、フリークエンシーが1日2回以上のキャンペーンには、1日1回を設定したところ、ユニークユーザー数が増え、視聴率が上がり、結果的な視聴率は20%程向上しました。無駄打ちを減らしてより広い人に配信し、結果的な視聴率、視聴単価は改善しました。

視聴率だけを気にするのではなく、フリークエンシーやユニークユーザー数、動画視聴後のアクションなどの効率を見てみることもよいかもしれません。

 

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Masahiro Ozeki

株式会社援軍の社員。主にWEB広告のディレクション、運用プランナー。元大手ネット広告代理店インターネットプロモーション部門で、マネジメント兼プランナーとしてWEB・アプリ領域それぞれのプロモーションを担当。業界歴約10年。より顧客と寄り添ったサービス提供がしたいという気持ちが強くなり、2020年11月にデジタルマーケティング支援の何でも屋 援軍に入社。