美容室、マッサージ店、クリーニング店等、実店舗への集客を目的として運用型広告(特に、Google広告やYahoo広告)で広告掲載する広告主はたくさんいます。そして、そのような広告主の多くが「営業時間以外の広告掲載は無駄なのではないか?」と考えます。営業時間外に来店されてもお店は閉まっていますし、電話を鳴らされても出ることが出来ない為、広告費が無駄になってしまうと考えているからです。しかしながら、本当に無駄なのでしょうか?

営業時間以外の広告掲載は必ずしも無駄ではない

結論から言いますと、営業時間外の広告掲載は必ずしも無駄ではありません。なぜなら、どんな業種の実店舗型ビジネスでも、見込客は営業時間外に情報収集することが十分にあるからです。実際に、自社サイトに設置しているアクセス解析ツールのデータを見てみて下さい。営業時間外にも見込客のトラフィックがデータとして記録されていることかと思いますし、場合によって営業時間 vs 営業時間外で営業時間外の方が総トラフィックが多いなんてこともあるかもしれません。

営業時間に見込客が戻ってくるよう促す工夫をする

営業時間外の広告掲載が無駄ではないと言っても、営業時間外では見込客が実店舗へ来店することはできません。もちろん、それでもあなたのお店の存在を見込客へ伝えることができただけで一定の成果はある(=後日の見込客の来店に繋がる)と思いますが、せっかくなので一工夫しておくことをお勧めします。例えば、営業時間外専用LP(営業時間外のサイト訪問に対するお礼としてクーポンを用意しておく等する)を用意しておいて、営業時間外の広告掲載ではそのLPを最終ページURLに設定した広告を表示するよう広告の自動化ルールを設定しておく等しておきましょう。

実店舗への集客が目的でもコンバージョン計測は行おう

最後に補足です。実店舗への集客を目的とした広告掲載では、コンバージョン計測(成果計測)を行わない広告主も少なくありません。広告をクリックした見込客が実際に来店したかどうを完璧に計測することはできない為、最初からコンバージョン計測をしないという選択をしがちだからです。しかしながら、来店する見込客がとるであろうサイト行動(例:「サイト滞在時間が3分以上である傾向が強い」「ページ閲覧数が3ページ以上である傾向が強い」「店舗へのアクセスに関するページを閲覧する傾向が強い」等)をコンバージョンとして計測してデータ蓄積することで、広告掲載に対する成果の良し悪しを判断しやすくなります。また、そのようなデータが蓄積されていけば、自動入札を活用した広告運用を行うことができ、更なる広告成果向上に繋げることができます。その為、実店舗への集客が目的である広告掲載でも、コンバージョン計測はきちんと行うようにしましょう。

今回は以上です。見込客はいつもあなたの営業時間にだけ情報収集しているわけではありません。あくまで見込客にとっての空いた時間に情報収集をしています。しっかりと見込客にあなたのサービスを伝えて実店舗への来店を促したいのであれば、営業時間外の広告配信でも上手く成果を出すような工夫を考えていきましょう!そうすることで、近隣のライバルに差をつけることがきっとできるはずです。

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。