指名(いわゆる商標キーワード。自社サービス名など)のキャンペーンは、基本的には上位掲載をしていて、一般キーワードに比べて安価なCPAで獲得できることが多いです。
そんな指名キャンペーンでも一定数のコンバージョンが貯まってくると、自動入札に切り替えを検討されると思います。そして現にGoogle広告の管理画面で出てくる最適化案にも推奨として出てきます。
さて、では指名キャンペーンで自動入札を導入する場合、どの入札タイプが良いのでしょうか?
それは目的によって変わる、というのが回答になってしまいますが、本日の記事を参考にしていただければと思います。
順位保持したい場合
やはり指名は最上位に掲載しておきたいというのがありますよね。そこをキープしたいというだけでしたら、目標インプレッションシェアの入札が良いと思います。
ただ、もし自動入札導入前も競合による出稿もなく、すでに最上位に出ている状態でしたら、目標インプレッションシェアの自動入札を入れるメリットもあまりありません。導入前後で大きな変化は恐らくないでしょう。
競合にも自社の指名キーワードを購入されている場合で、上位を自動でキープしたい、ユーザーが検索したら必ず最上位に出したいという場合、目標インプレッションシェアの入札を選択し、広告の掲載場所を「検索結果ページの最上位」、インプレッションシェアを100%にすれば、上位掲載は自動で実現可能です。
指名の複合キーワードが入っていてCV増やしたい、またはCPA調整したい場合
目標コンバージョン単価の入札を検討しましょう。
指名×エリアなどの複合キーワードも入っていて、ユーザーの検索クエリベースで入札して調整してもらいたい、獲得に繋がるタイミングでは強化したい、繋がらないタイミングならそんなに強化したくない、こういったところを自動化してくれます。
導入する場合は、直近30日の実績CPAに近い値で目標値を設定しましょう。そうすれば導入後もそこまで大きく荒れることはないと思います。
ただし、こちらも指名というキーワードの特性上、一般キーワード程には導入のインパクト(改善幅)が大きくないことも想定しておきましょう。
また指名の単体キーワードに対して使うと、本来は最上位に出したいものがユーザーによっては出てこない、競合のほうが上位に出るといったことも起きうるので注意が必要です。
一番大事なのは導入後の推移を見ること
そもそも指名って自動入札入れたほうがいいんだろうか?と悩む方も多いと思います。
私は入れること自体は問題ないと思っています。
ただし、大事なのは導入後の数値の変化をちゃんと見ることです。
以下の記事でも書いているとおり、導入後に万が一悪化した場合にすぐ対処することが重要です。
なお、こちらの記事も導入自体を否定しているわけではなく、導入するなら目的をはっきりさせて、
導入後は特に注意が必要ということを言っています。
もちろん、競合に購入されているわけでもなく、ほぼ最上位に出ている、という場合は無理に自動入札を入れる必要もありません。
ではまた。
Junichi Nakamura
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