Google広告のP-MAXですが、この広告配信メニューは「P-MAXだけで広告配信する」こともできますし「P-MAXにGoogleマーチャートセンターにアップロードした商品フィードを紐づけて広告配信する」こともできます。後者の方が「広告配信を自動化する上で参照する情報が増えるので成果が良くなる傾向にある」為、通販を行っている広告主では後者の形でP-MAXを実施するのが一般的です。

取扱い商品が1つしかなくてもP-MAXに商品フィードを紐づけるべき?

この記事の結論になりますが、取扱い商品が1つしかなくてもP-MAXに商品フィードを紐づけるのがお勧めです。もちろん、取扱い商品が1つしかなくてもそうなのですから、取扱い商品が少数の場合でも同様です。取扱い商品の数が多かろうと少なかろうと、P-MAXには商品フィードを紐づけるようにしましょう。

なお、このようにする理由ですが、それは「商品フィードで定義した商品情報も参照してP-MAXが動作するようになり、広告成果の向上に繋がるから」です。P-MAXは自動化を多分に使った広告メニューになりますから、参照させるデータが多ければ多いほどより良い広告配信(=目的達成度の高い広告配信)を行える確率が高くなっていきます。

取扱い商品が1つの場合の「商品フィード有り・無し」のP-MAXの挙動

実際に弊社でP-MAXを「商品フィード有り」「商品フィード無し」でそれぞれ広告配信した場合の挙動をお伝えしますと、最もインパクトのあった点は「広告の表示回数」となり、その結果は「商品フィード有り:商品フィード無し=10:1」というものになりました。商品フィードをP-MAXに紐づけているかどうかで広告表示回数が10倍も異なったという結果です。商品フィードの商品情報が「いかにP-MAXの広告配信に影響を与えているか」をお分かり頂けるかと思います。

初めて商品フィードを紐づけると一時的に成果が荒れることがある

自動化を使った広告配信においてよくあることになりますが、初めてP-MAXに商品フィードを紐づけて広告配信を開始すると「過去と比較して成果が一時的にあれる」ことがあります。商品フィードで定義した商品情報という新しい情報を参照してP-MAXが広告配信するようになったものの、過去には同様のデータ(=商品情報のデータ)を参照して広告配信を行ったことがない為に上手く最適な広告配信が出来ない為にこのような「一時的な成果の荒れ」が見られることがあるというわけです。我慢するのは辛いですが、こればかりは我慢するしかありませんので、辛抱して下さい。なお、このような成果の荒れは1ヶ月程度で落ち着くことが多いです。

今回は以上です。取扱い商品が1つである場合等、取扱い商品が少ない場合はP-MAXに商品フィードを紐づけないで広告配信している広告主も多いと思います。が、例え取り扱っている商品の数が少ない場合であっても、その商品情報を広告配信に活用しない手はありませんので、しっかりP-MAXと商品フィードの紐づけを行って下さい。P-MAXの広告配信に限った話ではありませんが、自動化を利用した広告配信においては「システムに参照させるデータは多ければ多いほど良い」というのが基本的な考え方になりますからね!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。