Meta広告を運用する際にほぼ必須と言えるカスタマーリストのカスタムオーディエンス。

直近のアップデートでカスタマーリストに「オーディエンスラベル」が追加できるようになっているのをご存知でしょうか?

今回は新機能の概要や用途などをまとめていきます。

カスタマーリストのオーディエンスラベルとは?

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Meta公式ヘルプの情報を引用しながら解説します。

カスタマーリストのオーディエンスラベルは、アップロードするリストの種類・役割を整理する機能になります。

アップロードする顧客データの性質をより明確にMeta側に伝えることで最適化に活用していくことが目的と考えられます。

一方で「今後リリースされる機能を最大限に活用するには、オーディエンスにラベルを追加しなければならない場合があります」と記載があるため、現状すぐに最適化などに使用されるものでは無さそうですが、近いうちに設定が必要になるものとなりそうです。

Meta広告のカスタマーリストに追加できるラベルは下記のような種類があります。

【リード】

  • 的確リード:ビジネスの対象条件を満たした見込み顧客。マーケティングの対象条件を満たしたリード、売上の対象条件を満たしたリード、デモ/トライアル段階のリードなどです。
  • 不適格リード:ビジネスの対象条件を満たさなかった見込み顧客。例えば、リード選定プロセスの途中で離脱した利用者などです。
  • 顧客:コンバージョンや購入に至ったオーディエンス。例えば、購入者、コンバージョン済みのリード、サブスクリプション登録者、既存顧客などです。アプリの宣伝を行う広告主は、このラベルを使用して、アプリ内購入者や(アプリ内の広告インプレッションなどから)収益をもたらすオーディエンスを定義できます。

【顧客のタイプ】

  • 価値が高い顧客:顧客生涯価値や購入履歴といった要素を基に、ビジネスにとって特に価値が高いと判断されるオーディエンス。例えば、顧客生涯価値の高い購入者、ロイヤリティが高い購入者、リピート購入者、プレミアムレベルのユーザーなどです。
  • 価値が低い顧客:ビジネスへの貢献が最低限、またはマイナスとなるオーディエンス。例えば、顧客生涯価値が低い購入者やマイナスの購入者、返品を繰り返す顧客、トライアルだけ利用する顧客などです。

Google広告でも「顧客タイプ」という設定があり、それぞれリストの性質を定義する機能があります。

こちらは顧客タイプに基づいてキャンペーンの最適化にも使用されると公式ヘルプに明記されていますので比較的重要です。

P-MAXや検索広告などで使用できる「新規顧客の獲得」や「顧客維持」などの顧客ライフサイクル目標の最適化にも使用されます。

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イメージとしてはGoogle広告の顧客タイプのような機能と想定しておいて良いのではないかと思います。

注意点とまとめ

Metaのヘルプページにも「オーディエンスラベルは、上記の定義が貴社のビジネスニーズに合致している場合のみご利用ください。」と記載があるように、無計画にラベルを振り分けることは現状避けたほうが良いでしょう。

Google広告の顧客リストに関しては、配信中のキャンペーンに紐付いていない場合でも顧客リストの情報は参照されており、最適化に活用されています。

【Google広告】カスタマーマッチで注意したいリストの自動適用

そのためMeta広告の場合でも、オーディエンスラベルが付与されたカスタマーリストを自動的に配信に活用していくという流れになる可能性も十分考えられます。

アップロード済みのリストを整理したり、それぞれのラベルに適した顧客情報をまとめておくなどして準備を進めておくのが良いかと思います。



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