Googleは2025年5月に検索キャンペーン向けAI Max(AI Max for Search campaigns)を発表しました。
AI Maxとは?
AI Max(AI Max for Search campaigns)は、Google AIを活用して検索キャンペーンを強化するための包括的な機能スイートで、広告主がビジネス目標を達成できるよう支援します。
具体的には以下のことができます。
- 検索語句のマッチングの強化: 既存のキーワードを拡張し、より関連性の高い検索クエリを見つけ出します。
- テキストの自動生成とカスタマイズ: ランディングページ、既存の広告、キーワードに基づいて、新しい広告見出しや説明文などのテキストアセットを生成します。
- 最終URLの最適化: ユーザーをWEBサイト内の最も関連性の高いページへ自動的に誘導します。
- インタレストに基づく地域ターゲティング: 広告グループレベルで、ユーザーの地理的な意図に基づいた特定の顧客層にリーチできます。
- ブランドコントロールの強化: 広告を表示したい、あるいは表示させたくない特定のブランドを指定することが可能です。
AI MAXの導入事例と効果
一部の広告主にβ版で提供されており、以下のような効果が出ているようです。
AI Maxを利用した広告主は、コンバージョン数の増加やコンバージョン単価の削減といった大幅な改善を報告しています。
- ロレアル (L’Oréal) は、コンバージョン率が2倍になり、コンバージョン単価が31%削減されました。
- マイコネクト (MyConnect) は、リード数が16%増加し、アクション単価が13%削減されました。
AI MAXに期待できること
AI Maxを使うことで、「検索クエリとの一致」だけでなく「検索クエリの文脈」まで読み取って関連性の高い広告を表示できるようになるようです。
そのため、完全一致やフレーズ一致主体で運用している広告主にとっては、今までよりもリーチできるユーザーが増えることが期待できます。
部分一致を使っている場合でも、AI Maxは検索クエリの文脈を読み取って、広告の関連性を維持するとのことなので、よりユーザーの意図にマッチした広告が掲載され、コンバージョン機会が高まることが期待できます。
また、テキストの自動生成や最終URLの最適化により、より関連性の高い検索で広告が表示されるようになります。
英語版になりますが、以下ブログもご参照ください。
Unlock next-level performance with AI Max for Search campaigns
まだβ版が導入されているのは極一部の広告主に限定されていると思いますが、早く使ってみたいですね。
ではまた。