検索広告とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンに掲載できる広告です。その名の通りキーワードに連動して出稿することができます。これから広告運用を始めたいという企業にとって検索広告は始めやすい媒体だといわれています。ではなぜ始めやすいのかについてお話ししたいと思います。

検索連動型広告とは運用初心者にとって始めやすい理由

今ニーズを持っている方に広告を配信でき成果が出やすい

検索する方は検索時に様々なニーズを持っています。何らかの情報・モノをさがしているところに見せる広告なので、コンバージョン率(広告を見てから購入など行ってほしい行動をとってくれる率)は高く、様々な広告の中でも成果が出しやすいという特徴があります。消費者のインターネット上の行動はAISASというプロセスで考えることが出来ます。右に行くほど購入意欲が高まり行動(購入など)に至ることになるのですが、検索連動広告は行動の一歩手前の方に向けて広告を配信します。ニーズが高まってきているところに広告をみせるので成果がだしやすくなります。

 

ニーズが明確なので、訴求内容を作りやすい

検索連動広告は広告を打ち出したい方のニーズが明確なので、訴求する内容は打ち出しやすいという特徴があります。たとえば「英会話教室」の場合。下記のようなニーズから訴求する内容を見つけることが出来ます。

ターゲットのニーズ
想定されるキーワード
訴求する内容例
・英語で聞かれても、言葉が出てこない
・仕事の英語が聞き取れない
・ビジネス英文が苦手である
ビジネス 英会話
リスニング 英会話
接客 英会話
・ビジネス英会話に特化した授業内容
・実際のリスニングの動画
・英語勉強の時間がとれない
・仕事帰りの英会話の勉強がしたい
英会話教室 営業時間
英会話教室 短時間
・オンラインで夜中でも学べる
・1コマ当たりの授業時間について
・子どもの英語スキルを伸ばしたい 子育て英会話
英会話 小学生
・子供たちが楽しく学んでいる授業シーン
・おススメの英会話スクールを探したい 英会話 おすすめ
英会話 人気
英会話 ランキング
英会話 口コミ
・利用者の実際のコメント・感想
・現在学んでいる生徒のボリューム
・英会話を習いたいけど、懐が厳しい
・お試しが出来る英会話教室を探したい
英会話 料金
英会話 お試し
英会話 無料レッスン
・無料レッスンで行える内容の詳細
・半年通った際の金額シミュレーション

注)機械学習という観点でみると、キーワード別に訴求内容をつくるのはデータが分割することになるためおススメはしません。キーワードをニーズごとにまとめて広告グループという単位で広告を作る作ることをおススメします。

成果が変動した時、対応策を練りやすい

広告運用をおこなっていると、数字が突然落ち込む落ち込むことがあります。検索連動広告は比較されたうえで成果が決まることが多く、自社の広告設定に問題がない場合は、競合の広告クリエイティブによって引き起こされている可能性があります。そのためそ自社のクリエイティブを変更することで改善できることも。検索面の中で分析・対応できるというのは検索連動広告の特徴の一つです。

検索連動広告を出稿する前に調査すべき点もあります

効果を出しやすい検索連動広告ですが、事前に調べておくべきことがあります。

想定しているキーワードは成果が見合うのか

検索連動広告は一般的にキーワードのクリック単価の相場というものが存在します。クリック単価は出稿する他社の入札単価に依存します。広告の品質というものでクリック単価は変動しますが、相場となる額を大きく変動することはありません。キーワードによってはクリック単価が高い為、CPAなどの成果が見合わない可能性があります。乖離が大きい場合は運用で解決することが難しいケースもあるため、必ずクリック単価の相場は確認しておきましょう。

検索キーワードの相場はキーワードプランナーで確認することが出来ます。「ページ上部に掲載された広告の入札単価(定額帯)」「ページ上部に掲載された広告の入札単価(高額帯)」では、高額帯と低額帯を知ることが出来、おおよそのクリック単価の相場を把握できます。

広告アカウントにはいり、右上の「ツールと設定」から「キーワードプランナー」を選びます。

「キーワードプランナー」に想定しているキーワードを入力すると、出稿に必要なクリック単価を確認することが出来ます。

想定しているキーワードで競合は何を打ち出しているのか

検索時に出てくる競合の広告文は稼働前に必ず調査しておきましょう。検索するユーザーは他社広告と比較したうえで、行動します。他社が自社サービスよりも特徴的なサービスを打ち出している場合、最終的な購入は他社に流れてしまう可能性があります。どのような訴求を打ち出せば、検索ユーザーに魅力を伝えられるのかをしるには、他社の広告を知っておくことが重要となります。広告運用を行おうと考えている企業は、自社の商品サービス分析・他社商品サービスの分析はすでに行われていることが多いかと思います。自社商品サービスの強みを改めて確認して、広告で打ち出す内容を決めましょう。

そもそも検索するニーズは存在するのか

新サービスではサービス自体が新しすぎて誰も検索しないケースがあります。検索連動広告はユーザーニーズがあって初めて露出できる広告なので、検索されない場合は別施策を考える必要があります。検索されているかどうかは上記の「キーワードプランナー」で調べることが出来ます。

検索ユーザーをトコトン深く知ることが成功するための第一歩

検索連動広告は、検索ユーザーのニーズにこたえることで成果を出していく媒体です。そのためにまずはあなたのサービスを受ける方がどのようなことを求めているのか・悩みを持っているのかを、明文化していましょう。この部分が出来ていれば、広告の改善を繰り返すことで、必ず成果を出すことが出来るようになります。初めての広告運用は大変かと思いますが、コツコツと頑張っていきましょう。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。