予算に対して、クリックが少なく想定以上に予算を余らせているときこともあるかと思います。
今回はその時の対処法について述べます。
なお、ここでは日予算の制限に当たっていない状況を想定しています。
対処法3選とその選び方
基本的な対処は3つです。
1)入札を強める
2)広告を見直す
3)ターゲット・配信面を追加する
状況に応じて選ぶべき対処法が変わるため、どういったときにどの対処法を選ぶかについて記載します。
まず見るべきは、クリックが少ないとき表示回数が少ないのか、クリック率が低いのかです。
どちらにも理由がある場合もありますが、どちらにより原因がありそうかを見ます。
もし、クリック率の低さに原因がある場合、広告のクリック率を高めるために広告を見直しましょう。
例えば、キーワードと広告文のマッチ率を高めるために広告カスタマイザを使うであったり、広告のアセットに表示回数の多いキーワードを追加したりなどです。
あるいは、訴求内容をより目を引くものなど(例えば、「割引率○○%」「導入実績○○社以上」のように数字を使うなど)でも良いでしょう。
一方、もし表示回数に原因がある場合は、インプレッションシェア損失率(広告ランク)を見ましょう。
インプレッションシェア損失率(広告ランク)が低い・下がってきている場合はオークションに負けていることになるので、入札の強化で改善する可能性が十分にあります。
広告ランク改善のため、先に挙げたような広告の見直しでもよいでしょう。
この場合、広告を改善すべきかどうか、検索広告であればキーワードの品質を見るとよいでしょう。品質が5以下の場合は広告改善の余地も大きいです。
もしインプレッションシェア損失率(広告ランク)が少ない(10%以下程度)の場合は、現在のターゲットで十分に表示ができているということなので、ターゲットの追加を検討しましょう。
検索広告ならターゲットとなるキーワード。
ディスプレイ広告やファインド広告・動画広告ならターゲットとなるオーディエンスなどです。
広告の画像サイズを追加して広告掲載できる配信面を拡大するのも良いでしょう。
まとめると、以下の通りです。
クリック率が低い → 広告の改善でクリック率を高める
表示回数が少なく、インプレッションシェア損失率が高い → 入札強化(または広告の改善)でオークションの勝率を高めて表示回数を増やす
表示回数が少なく、インプレッションシェア損失率は低い → ターゲットを追加して表示回数を増やす
気を付けたいこと
例えば、入札強化をしてもクリック単価が上がるだけでクリックが増えないということもあります。
その場合は、検索広告なら上位掲載になっているということが考えられます。それによりCV率が上がり、CV数が増えればよいのですが、
単にクリック単価だけが高騰し、クリックもCV数も増えないということにはならないように注意しましょう。
また、ターゲットを増やしても、クリック率が下がって結局クリックが増えないこともあります。
あるいはクリックが増えても、CV率が下がり広告への投資効率が悪化するだけという可能性もあります。
いずれにしても施策を行ったことで、成功しても失敗しても知見が得られればそれはとても良いことですが、施策の効果がどうだったかは確認することが大事です。
当たり前のことではありますが、しっかりやり続けるのは意外と難しいものなので、意識して取り組む必要があるでしょう。
それでは。
Kyotaro Yamaoka
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